楽園信州

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<VOL.240>“しあわせ”発見~信州巡り~

川下りの一番の特徴といえば、その渓谷美と冬の時期だけ楽しめる、あるスタイル!それは、日本の冬に欠かすことのできない「こたつ」なんです!

冬の間でも暖かく川下りを楽しめるようにと考えられた「こたつ舟」ですが、ここである疑問が。そう、こたつの熱源!

舟の上には当然電気は通ってませんし、発電機が搭載されているわけでもありません。
その秘密は「豆炭」!


天竜川下り舟の様子
(テレビ信州:2006年3月18日、2009年11月30日)

この昔ながらの熱源で、電気のない舟でもあたたかく川下りを楽しめるようになりました。

一度、暖まればその温もりはほぼ一日持続し、体の温まり方もじんわりと柔らか。

さらに、舟自体も透明なパネルで屋形が組まれるので、晴れた日には太陽の陽射しも相まって、ポカポカ!
屋形のおかげで雨風や水しぶきからも守られ、景色も存分に見れて…と一石二鳥でなく四鳥くらいの価値があります!

<受け継がれる伝統とチームで作る未来への技術>

結婚式などの人生の節目、節目に贈る祝儀に欠かせない「水引」。下伊那地域・飯田市は、この水引の一大生産地で、全国の約70%を生産しています。


時代に合わせて水引のスタイルも様々に進化

慶事では赤白や金銀、弔事では黒白、黄色などが一般的ですが、今ではこんなご祝儀袋もあるのかと思うほど多様なものが増えています。

水引の起源は古く、なんと飛鳥時代までさかのぼります。

当時の国の政治的リーダーであった聖徳太子の命をうけた遣隋使・小野妹子が、帰朝のときに、隋から日本への贈り物に「クレナイ」と呼ばれる赤白の麻紐がかけられていたことから、この習慣が日本に入ってきたと言われています。

品物だけでなく文化も輸入され、やがて日本の風土に馴染んでいった水引。

室町時代後期にはすでに現在のスタイルに通じる、和紙をこよって糊で固め丈夫にする、水引の製作技術が生まれています。この水引の歴史や芸術品としての水引を広く様々な方に知ってもらおうと建てられた施設が「ふるさと水引工芸館」です。

この「ふるさと水引工芸館」では、水引の歴史や水引で作られた様々な造形物「水引アート」を見たり、実際に水引を使って工芸品を作る体験ができます。

ご祝儀袋に飾られている水引とはまるで違う作品は、こんなものまで水引で作れるの!?というものばかりでじっと見入ってしまいます。

水引を作る技術だけでなく、それを使ったアート作品を作り上げる技術も素晴らしいですよね。
水引の違った一面をぜひその目で見てみてください!


水引で作られた芸術品の数々はどれも本物にそっくり!

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