北海道からの情報“第6弾”。今回は、北海道の歴史的建築物を形作っている「れんが」の話題です。

明治期、北海道の開拓を担った開拓使（※）は、内陸開発の建築資材に「れんが」を奨励しました。道内8地区17の工場で造られたれんがによって、北海道庁赤れんが庁舎をはじめ多くの名建築が生まれました。
※開拓使…明治政府が北方開拓のために置いた官庁

「れんがのまち江別」のシンボル的存在「旧ヒダ工場」

大正以降、道央に位置する全道一の陶土地帯、江別市の野幌（のっぽろ）周辺へとれんが製造の中心が移り、現在も3つの工場が稼動しています。市内には小学校やサイロ、民家など400棟以上のれんが建築物が美しい姿で現存しています。

れんが造りの「江別市ガラス工芸館」。ガラス工芸制作の様子も見学できる

2010年は、明治24年（1891年）に江別でれんがの製造が始まってから120年になります。市では、北海道の開拓と近代化に大きな役割を果たしてきたれんがの歴史文化をPRしようと、フォーラムや見学会など様々なイベントが開催されています。

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