2016.11.25 [ その他 ]
「元気づくり支援金」事例発表会を開催しました!
11月15日「地域発 元気づくり支援金」の事例発表会が木曽合同庁舎で行われました。元気づくり支援金とは、地域の元気を生み出す事業に取り組み、地域づくりを実践されるみなさまを支援する長野県の事業です。
平成27年度、木曽地域で実施されたのは51事業。そのうち4事業が優良事例に選ばれ、2団体が表彰されました。
●知事表彰
(公財)妻籠を愛する会 「妻籠宿外国人おもてなし環境整備事業」
妻籠宿を訪れる外国人旅行者の満足度向上に努められたことが評価されました。「妻籠を愛する会」は来年発足50周年。
事例発表では、インバウンド対応への取り組みのほか、『街道づえ』に焼印を収集して木曽路全体を歩いてもらう取り組みや古い農機具を活用した体験学習など、長年にわたる活動の成果が報告されました。妻籠宿の発展にとどまらず、木曽路全体の観光振興や地域住民への文化伝承などにも尽力されているのだなと感じました。
ちなみに外国人ハイカーに聞いた妻籠の魅力のひとつは「徳川300年の大名、お姫様、侍、百姓、木こりの歩いた道を今も歩けること」だそうです。
●地方事務所長表彰
木曽の手仕事市実行委員会 「まちなかくらふと 木曽の手仕事市」
木曽町で毎年夏に開催される「木曽の手仕事市」は、街角・空き家・蔵など町全体が会場になり、ぶらり観光しながら楽しめる全国でも珍しいクラフトフェア。「めんぱ弁当コンテスト」など新たな取り組みにより、出展者数・来場者数ともに増えたことが評価されました。
事例発表では、イベントの舞台裏も紹介。1日目の夜に行われる出展者交流会では地元ボランティアが郷土食を振るまったり、木曽節や木曽踊りを披露したり、全国から訪れるクラフトマンと心温まる交流をされているそうです。交流会が楽しみで毎年参加するクラフトマンも多いとか。
●南木曽町地域おこし協力隊 「みんなでつくるコミュニティースペース『ミンツク』事業」
南木曽町地域おこし協力隊の松林沙紀さんより、元気づくり支援金を活用した「空き家プロジェクト」についてご報告いただきました。
南木曽駅前の空き家を整備し、地域交流と情報発信の拠点として活用している事例です。3名の協力隊を中心に、プロジェクトの立ち上げから町民と協働で行っているのが印象的でした。現在は、平日(火)(水)(木)10:00~17:00まで開所し、様々なイベントも行っているそうです。地元の素材を活かし、町民や協力隊が講師となるワークショップ(例:田立和紙の和綴じ本づくり、草木のたたき染め)、持ち寄りごはんの会「ミンツクごはん」など。これからますます地域のみなさんに愛される場所になってほしいですね。
ミンツクについて詳細は、Facebook 南木曽地域おこし協力隊 @nagisokyoryokutai をご覧ください。
●講演会「『文化の十字路 木曽の宝』を実施して」
長野県立歴史館 の原 明芳さんに、同館で開催されている木曽地域をテーマにした企画展についてのご講演をいただきました。
今回の企画の特徴は、古い時代から現代までの通史で展示すること、地域の博物館ではできない大きな規模で開催すること。これまでは江戸時代の宿場・林業が取り上げられることが多かった木曽ですが、今回は中世の文化財を中心に展示。木曽は都からの文化の信濃への入り口で、素晴らしい文化財がたくさんあるそうです。広い木曽地域の各地に点在する文化財を一同に集めて展示するのは初めてだそう!
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