2019.11.19 [ その他 ]
「やまびこフォーラム2019in木曽」を開催しました
地域づくりネットワーク長野県協議会のM(木曽地域振興局企画振興課)です。
10月26日(土)と27日(日)に「やまびこフォーラムin木曽」を木曽地域で開催しました。
その様子をご紹介いたします。
10月26日(土)やまびこフォーラム1日目
◆フォーラム 基調講演
松本大学名誉教授の佐藤博康先生をお迎えし、「日本遺産の地域活性化への波及とインバウンド観光」と題して、ご講演をいただきました。
佐藤先生は、日本遺産に指定された中山道の宿場である南木曽町の妻籠宿を例に挙げて、住民たちが町並み保存をという価値観を共有して長年取り組んで来ていることを評価し、「インバウンドが増加しているのは、単に古い宿場の町並みを見に来ているだけではなく、そこに住む人々やその暮らしや自然の印象を求めて来ている」として、地域での人づくりが大切だとお話いただき、会場内では参加者が大きくうなずいている様子が印象的でした。
地域づくりは人づくりが一つのポイントということで、今後、他地域においても大変参考になるご講演でした。
◆フォーラム 事例発表
①木曽町日義の祭り 【美しき里 わんぱく村 村長 巾 恒美 様】
巾様からは、木曽町日義で、日本遺産に指定されている「らっぽしょ祭り」や昨年100周年を迎えた「宮ノ越長持行列」が地域行事として継承されており、これらの祭りが今後も受け継がれ、地域の活性化に繋がるよう、「長野県地域発元気づくり支援金」などを活用しながら取組まれていることが報告されました。
②木曽路の眺望景観の取組 【木曽広域連合 竹原 司 様】
竹原様からは、木曽広域連合が、多くの観光客を木曽地域に迎えるため、国道19号などの広域公共サインの整備をはじめ、地域の眺望景観整備に積極的に取組まれている事例が報告されました。
③欧米人はなぜ馬籠峠をテクテクで越えるのか
【(公財)妻籠を愛する会 理事長 藤原 義則 様】
藤原様からは、南木曽町妻籠宿に多くの外国人旅行者が訪れており、外国人旅行者が増えた背景には、地域が一体となった妻籠宿の町並み保存の取り組みがあるとのことで、妻籠宿で取り組まれている様々な活動やインバウンドの現状などが報告されました。
◆交流会
会場準備の間、交流センター前において、宮ノ越長持保存会による長持の実演を参加者に見て貰いながら、交流会を行いました。
交流会は、木曽のスローフードを味わいながら、地酒をいただき、参加者同士「地域づくり」について会話が弾みました。途中、南木曽町の伝統芸能「さいとろさし」を鑑賞したり、全国に広く知られている、木曽節と木曽踊りを観覧しながら、最後は参加者全員で大きな輪を作って木曽踊りを踊り、交流会は大いに盛り上がりました。
◆星空観察会
交流会の後は、木曽の夜空に瞬く秋の星空の説明を、「木曽星の会」会長の清水様からお聞きしながら観察することができました。
10月27日(日)やまびこフォーラム2日目
◆現地見学会
2日目は、南木曽町妻籠宿へ現地見学会に行きました。妻籠宿本陣や脇本陣奥谷、南木曽町博物館で案内人の方から説明を受けながら、中山道を歩き、町並み保存の取組を見学することができました。
朝方は肌寒かったもののお昼ごろには心地よい秋風が吹く中、多くの観光客が訪れており、特に外国人の方が多く訪れていることを実際に見ることができました。
◆やまびこフォーラム2019in木曽を終えて
今回、木曽地域で2日間にわたるやまびこフォーラムに、全県から参加いただきありがとうございました。また、管内の町村や支部会員の皆様には大変お世話になりました。この場をお借りしてお礼申し上げます。
参加された方々の地域づくりの取組の参考に少しでもなればうれしく思います。
なお、当日の様子は当協議会のフェイスブックにも掲載しておりますので、是非ご覧ください。
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