2022.05.12 [ 自然・名水・秘境 ]
「木曽駒ケ岳」と「西駒ケ岳」のダブルフェイス ~土砂災害に備える~
建設事務所のOです。
中央アルプス(木曽山脈)の北部に位置する2956mの主峰「駒ケ岳」。同じ山なのに、見るところが違うと別人です。
(上松町内から)
(駒ケ根市内から:雪形の島田娘をみつけてください)
この急峻な山を源に滑川から木曽川へ、大田切川から天竜川へと雪解け水が流れ、また過去には何度も土石流災害をもたらしたことから、国による砂防工事が進められてきました。
上松町から仰ぐ中腹には大きな構造物のある滑川砂防公園にいってきました。終点は赤い橋です。
(木曽駒ケ岳登山道:上松Aコースに接続します。)
公園には明治期に日本の砂防の基礎を築いたオランダの水工技術者テ・レーゲの碑があります。
土砂災害に備えた豆知識をご紹介します。
土砂災害の自然現象には、前ぶれ、すなわち「前兆現象」を伴うものが多くあります。近くの渓流や山の斜面の異常に気が付いたら避難を意識する必要があります。この自主避難が非常に大事です。「山鳴り」「流木・土砂の流入」。「雨が降っているのに川の水位が極端に下がる」は、川の上流部で斜面が崩壊し、川をせき止めているためです。土砂災害から身を守るためには雨の量(雨量) にも注意する必要があります。(機会があれば、駒ケ根市の駒ケ根高原砂防フィールドミュージアムを見学してみてください)
公園からは残雪残る御嶽山がきれいに見えます。
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