是より木曽路 遥か彼方の京や江戸を思い、人々が往来した木曽路。 歴史と文化に彩られ、自然豊かな木曽地域の魅力を、当地勤務の県職員が四季折々に発信していきます。 あなたも、木曽に寄っていきませんか?

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木曽義仲の企画展が開催中です!(長野県立歴史館)

総務管理・環境課のとうふです。

今回は木曽を離れ、千曲市の長野県立歴史館にお邪魔しました。

県立歴史館では、現在企画展「疾風怒濤 木曽義仲」と題した企画展が開催されています。
このブログ記事では、私が個人的に印象に残った展示を何点か紹介しようと思います!

① 木曽物語絵巻上

木曽義仲の一生を、『源平盛衰記』という読み物から抜粋・要約して構成された絵巻物です。
展示物の上に読み方が書かれたパネルが置かれているので、文章をじっくり見つめると、
文字を追うこともできます。
かなり大変で時間がかかりますが、古文書が読み進められる感覚はおもしろくもあります。

 

右の写真、赤線部分に「木曽のくハんしやよし仲」(「木曽の冠者義仲」=木曽義仲)と
書いてあるのが読めるでしょうか…??

② 木曽義仲書状

国宝の書状で、東大寺に保管されていたものです。木曽義仲自筆の可能性も指摘される書状とのこと。
8月4日までの期間限定で原本が展示されていました。
他の書状と比べると字が…整っていない気もします。
これが義仲直筆だと思うと、どことなく親近感を感じる文書です。

 

古文書の展示では、右写真のようなメール風現代語訳も並べられています。
一気にわかりやすくなりますね。

③ 木曽義仲合戦図屏風・木曽義仲最期図

前者は義仲の一生を描いた屏風、後者は木曽義仲の最期を描いた屏風です。

突然ですが、国語の教科書で『平家物語 木曽の最期』を習った方という方はいらっしゃいますか?
「敵の首をねじ切って捨てる女武者・巴御前」「深田に馬がはまって討死する木曽義仲」
「太刀を口に含んで落馬し、自らを貫いて自害する家臣・今井兼平」というなかなか強烈な内容
なのですが、これらの場面を含む木曽義仲の最期の物語が2つの屏風絵に描かれています。
古典を覚えておられる方には、「ああ、あの場面だ」となること間違いなしです。

 

左:木曽義仲合戦図屏風(下半分に「義仲の最期」が描かれている)
右:木曽義仲最期図より、敵をねじ伏せる巴御前

いかがでしたしょうか?
企画展では他にも文書や屏風がいくつも展示され、見ごたえのある展示となっています。
実は中世の歴史に少し苦手意識のある私ですが、展示物にはわかりやすい解説がついており、
木曽義仲の一生、また後世の人々が義仲をどう描いてきたのかを興味深く学ぶことができました。

企画展は8月25日までです。機会があれば、ぜひ一度足を運んでみてください!

 

※展示物は撮影禁止のものを除き、撮影・SNS投稿等可能になっています。
ただし、フラッシュ、動画撮影はNGです。ご注意ください!

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