こんにちは(^▽^)/総務管理課のWです!
突然ですが、以下の3つに共通するものは何だと思いますか?
①1975年(昭和50年)、経済産業省(当時の通商産業省)の伝統的工芸品に指定されたもの
②樹木や土など木曽の豊かな自然を生かして作られるもの
③1998年(平成10年)に開催された長野オリンピックのメダルの材料に用いられたもの
正解は…「木曽漆器」です!!
木曽漆器は旧木曽郡楢川村(現在は塩尻市楢川地区)とその周辺で製造されており、中でも木曽平沢は漆工町として2006年(平成18年)に国の重要伝統的建造物群保存地区の選定を受けています。
先日Wが足を運んだ奈良井宿にも木曽漆器を取り扱った店が多く並び、つややかで木のぬくもりを感じるこの伝統工芸品に強く魅せられました。
ということで、この度木曽平沢にある木曽漆器館に行ってきました!
木曽漆器館の館内展示では、漆の樹液の採取や木材の伐採から仕上げ段階まで、どういった製作工程で木曽漆器が作られるのかを知ることができます。道具の多さや製作手順の繁雑さには大変驚かされましたが、その一方で、その手の込みようは作品の一品一品に職人の方々の真心がこもっていることが伝わってきました。
また、木曽漆器館には、長野五輪で採用されたメダルも展示されています。そう、長野オリンピックのメダルは木曽漆器でできているんです!Σ(・□・;)
このメダルは、「400年とも言われる歴史を持つ木曽漆器と(長野県の精密機械のメーカーである)セイコーエプソン社の最新技術の融合で生まれた、長野県ならではのメダルと言えます。」(木曽漆器館案内より)
メダルの製作工程が見れるのも貴重です。
長野の世界に通じる芸術と技術でオリンピックを盛り上げられたのはとても誇らしいですね。
そして…展示を見たら、きっと自分だけの木曽漆器が欲しくなるはず!漆器館では、箸の漆塗り体験も行われています。漆塗り体験には大人から子どもまで年間200~300人の方が参加されているそうです。Wも体験しましたが、これが思ったより難しい。綺麗に塗るためには絵筆につける漆の量とつけ方が絶妙なんです。体験前に「中には(1膳の装飾を)を2時間くらいかけて仕上げる方もいらっしゃる」とお聞きしたときは驚きましたが、実際こだわりだすと没頭してしまい、時間をかける方々の気持ちが分かったような気がしました。
赤地に黒か黒地に赤か
体験終了後、箸は漆が乾くまで漆器館で保管され、乾き次第郵送されるそうです。どんな仕上がりになって届くのか…楽しみです!
受けつがれてきた木曽の歴史と文化を、木曽漆器で是非その目で確かめてみてください!
≪入館料≫ 大人(高校生以上):300円 中学生以下:無料
≪箸塗りの体験料≫ 1膳:1,000円 2膳:1,800円
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