2024.10.07 [ 農業農村支援センター ]
上伊那の秋の風物詩といえば・・・小フナ⁉
はじめまして。上伊那農業農村支援センターのちっぷです(*^^*)
私は「地産地消」や「食育」と関わる業務を日々行っています。地域の農業と深く結びついている「郷土食」を、もっと大切に次世代に繋げていきたい!と思うこの頃です。
上伊那には、豊作と無病息災に感謝する秋祭りがたくさんありますね。9月になるとあちこちでお祭りのお囃子、お練りの練習が始まります♪
この秋祭りに欠かせない郷土食が「フナの甘露煮」です!
休耕田を利用した池で養殖したフナを出荷する様子が、地元ケーブルテレビや新聞にも取り上げられ、生きのよい小フナがピチピチ飛び跳ねる様子は、伊那谷の秋の風物詩の一つとなっています(…よね⁈)
今年もそろそろ始まるかな?というわけで早速、9月2日(月)の朝一番で、JA上伊那鮒部会の農家さんを直撃取材!と意気込んだのですが・・・残念!時すでに遅し・・・出荷された後でした。
それにしても!こんな広い休耕田で悠々と育ったフナをどうやって“いけす”に移して出荷するのか??
俄然興味が湧いてきますね!そこでこれから出荷予定の鮒部会長さんを訪ねてお話をお聞きしました!
お話によると、まずフナの泥を吐かせる(泥抜き)ための“いけす”があり、休耕田を利用した養殖池から“いけすへ”移す2日前から餌を断ちます。さらに、移動させる前の晩から池の水を抜き、じわじわと出口へと追い込みを始めるそうです。
2時間おきに見回りをして、ここぞとばかりに襲ってくるタヌキやアオサギといった鳥獣を追い払いながら、フナが出口の方へと集まっていくのを見守ります。
早朝!少なくなった水の流れを微妙に調整することを繰り返し、いよいよ養殖池の扉を開門!!
養殖池の出口からパイプを通って、泥水と一緒に流れ出たフナは、すのこ網で捕らえられ、同時にきれいな水で洗われて、水槽へと流れ込む仕組みになっています。水槽に溜まったフナは、一息つく間もなく網ですくわれて今度はバケツに移され、泥抜き用の“いけす”へと運ばれていきます。熟練の技と阿吽の呼吸、大変な動力(人力)が必要です。
このブログへの取材依頼や情報提供、ご意見・ご要望はこちら
上伊那地域振興局 総務管理課
TEL:0265-76-6800
FAX:0265-76-6804