2024.10.07 [ 農業農村支援センター ]
上伊那の秋の風物詩といえば・・・小フナ⁉
“いけす”に移されてから2日後、いよいよ出荷の時を迎えます。
餌を絶たれてからすでに4日目となり泥抜きされたフナたちは、網で水揚げされ(またまた人力で💦)、重さを量りながらトラックに運ばれて出荷されていきます(;_;)/~~~
長野県では佐久地域がフナの産地として有名で、同じように「フナの甘露煮」を食べる風習があるそうです。佐久地域では肉厚で大きめのフナが好まれ、上伊那地域では、小さめで煮た時に少々苦味が残るようなフナが人気のようです。JA上伊那鮒部会では、フナの体長は3~5センチを基準として出荷していて、それ以上の大きいものは、はるばる佐久地域へも出荷されていくとのこと!遠く離れた地ですが、食文化で繋がっていたのですね~驚きました!
上伊那の中でも特に南部地域では、スーパーや直売所にフナ専用の水槽が設置され、生きたままのフナが量り売りされます。秋の味覚を求める人々が次々に購入していく様子を見ると、「あぁ今年もお祭りの季節が来るなあ」とうれしくなる私です。でも、お店の方のお話では、最近は食べるまで手間がかかる活フナより、調理済みの甘露煮の方が売れ筋だとか⁈・・・食育に携わる身としては、ちょっぴり寂しい気持ちにもなります。
今回、JA上伊那鮒部会の皆さんに協力していただき、フナの養殖の様子を知ることができました。
かつては田んぼで養殖され、貴重なたんぱく源として、また家庭の味として親しまれてきた「フナの甘露煮」。それは、心躍る秋祭りを連想させるほろ苦い大人の味。
上伊那の食文化として大切に守っていきたいと、心新たにするちっぷでした(*^^*)
【問い合わせ先】 上伊那農業農村支援センター 技術経営普及課 ℡0265-76-7020
※画像に映っている方々から写真掲載許可をいただいています
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