2015.07.11 [ 自然・山・花 ]
梅雨空の下に 【井月さんのこころ122】
井月さんのこころ シリーズ その122
今週の一枚は、「県獣カモシカ」です。先週も写真だけ登場しましたが、ニホンカモシカの鳥獣保護管理計画では、県内推定生息頭数9,340頭±1,630頭で、生息域の定着性があり、おおむね10年以下の幼令木の食害が主なため、被害市町村において年次計画を策定し、併せて特別天然記念物の現状変更の申請が認可された場合に、個体数調整を行います。今年度の個体数調整は、伊那市、駒ヶ根市、箕輪町で予定されています。この写真のカモシカは、後ほど登場します。
梅雨も終盤に入ってきましたが、台風が3つも南海上にあって梅雨前線を刺激しており、今年の梅雨は降水量も多く、何時梅雨明けになるのか分からなくなってきました。
夏本番を迎えると入道雲が時として馬の背を分けるように夕立を運んできます。
井月さんが詠んでいる夏の夕方です。
垢離取りて馬は帰るよ雲の峰 井月
以下、この句の評釈について、井上井月研究者である竹入弘元氏の「井月の魅力 その俳句鑑賞」(ほおずき書籍)から引用させていただくと・・・、
代掻きなどで一日働いた馬を川に連れていって泥を洗い落とす。さっぱりした馬は家路に向かう。ぱっかぱっか。入道雲に夕日が美しい。明日も晴れだ。
垢離は、本来神仏に祈願するため、冷水を浴びて身を清めることだが、ここでは単に水を浴びること。この言葉の用い方に言葉の魔術師を見る。
(雲の峰・夏)
4日(土)午前は、休戸耕地の山林鍵役。8時公民館集合で、出役者は、57戸中24名で約4割。欠席者には4,500円の出不足金が科せられます。今年度は急傾斜の「板落し」で、赤松林の薮刈りと風倒木の片づけです。松茸採取の権利も売っている山なので、頂上付近は茸山造成も兼ねた整備を行いました。標高920mにある大ノ洞溜池の畔に車を止めて、標高1000m辺りの耕地所有林まで徒歩で登り、一休み。カモシカが10mほど先で悠々と食事中でした。8時40分作業開始、以後20分作業10分休みを6サイクル繰り返し、急斜面を標高1150mの尾根近くまで登りました。雨上がりで蒸しかえる暑さの中での過酷な作業です。無事終了してお昼に山を下りました。
5日(日)午前は、小野地区会の年間最大行事である溜池の草刈り作業。6耕地の総代、区会議員、水利委員の19人中17名の参加で、細洞溜池と楡沢溜池(2か所)の堰堤や周囲の草刈り作業を行いました。7時に細洞溜池に集合。小雨のため雨合羽を着て、草刈機を使っての汗びっしょりの過酷な作業です。例年は、正午近くまでかかるそうですが、今年は仕事師が多かったためか、10時過ぎには早々と終了することができました。こちらは、時給8百円の手当が支給される役員出役。各自、自宅に戻ってシャワーや風呂を浴びて11時半に小野農民研修センターに集合して、盛大に慰労会を実施しました。小野酒造店から届けていただいたキンキンに冷えたビールや夜明け前辰の吟の冷酒が美味いこと美味いこと。
遡って3日(金)飯島町文化会館において、一般社団法人「月誉平栗の里」が第7回耕作放棄地発生防止・解消活動表彰「全国農業会議所会長特別賞」を受賞したことを祝う祝賀式が開催され、祝辞を申し述べる機会をいただきました。
耕作放棄地発生防止・解消活動表彰は、次の審査基準等により都道府県から推薦された組織の中から選定され、褒賞が贈られています。
- 耕作放棄地発生防止・解消活動を通じ、地域の農地利用促進等を継続的に図っている
- 活動の成果として、担い手への農地集積等の実績を上げている
- 地域特産物を導入する等による地域農業発展へ寄与している
- 活動を契機にして、地域の活性化に結びついている
- 地域の農業者や住民による活動により、農業・農村の多面的機能の発揮に結びついている
祝辞要旨は、以下のとおりです。
本日は栄えある祝賀式にお招きいただき、大変光栄に存じます。また、ご臨席の皆様方には、日頃から上伊那の地域振興、とりわけ農業振興に多大なるご尽力を賜っておりますことに敬意を表しますとともに、この場をお借りして厚く御礼を申し上げます。
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