い~な 上伊那 2つのアルプスと天竜川からなる伊那谷の北部に位置し、雄大な自然に囲まれた上伊那地域。 この地域の自然、食、歴史や地域のがんばる人々など、私たち職員が見つけ、感じた上伊那の魅力と地域の活力を発信します。

い~な 上伊那

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秋の深まり感ずるように【井月さんのこころ29】

 萩も咲き零れるようになってきました。白花は珍しいと思いますが、これは次回掲載予定の井月さんの句碑を取材するために訪れた駒ヶ根市中沢の桃源院の庭に咲いていました。
 なるほど、杖でも貸してあげたくなりますね。(遡回その24)
 写真:  萩(白)



 さて、半世紀前1964年(昭和39年)10月10日は東京オリンピックの開会式がありましたね。
 あの年は「松茸」の大豊作。「戦後で一番採れた。」と亡くなるまで父が懐かしんでいました。腰ビクから背負いビクへ移し替えて集めてきた山のように積まれた松茸の選別を手伝った記憶があります。

 松茸の生産量を調べてみました。
 手元の林務関係資料によれば戦後の長野県の松茸生産量は昭和27、28年の約130トンをピークに減少しているとのこと。また、別の資料によれば、昭和30年前後の生産量は、中・四国、関西から東北地方まで至るところに産地があり、全国でおよそ5,000トンもあったとのこと。
 このところ長野県の平年生産量は、およそ30トン。昨年は6トン、一昨年が14トンと不作が続き、その前年2010年(平成22年)は85トンと近年では稀に見る豊作でした。西日本の府県が軒並み減って平成18年以降は全国一位を続けていますね。
 豊作の2010年は、全国生産量140トンの6割が信州産でした。
 しかしながら、価格約1/6~1/3の外国産の輸入量が昨年は1,436トン、国内産は16トンでしたから自給率はたったの1%。国内産が豊作であった2010年でも輸入量2,044トンで自給率は僅か7%に過ぎませんでした。
 ちなみに上伊那産は昨年1.5トン、豊作の2010年は12トンでした。
 写真: 松茸 グリーンファームにて(10月1日)



 

 半世紀前の東京五輪から生まれた「ウルトラC」という言葉、その後なかなか「ウルトラC」級の豊作の年は現れませんね。
 今回の五輪東京招致決定は、まさに「ウルトラC」級でした。


「おもてなし」秋風運ぶウルトラC  青巒

 遡回その27の末尾の句を推敲しました。
 やはり「五文字」よりは「五輪」のほうが据わりが良いですね。

「おもてなし」決まりし五輪秋の声  青巒

 写真:ひょうたん(中国産) グリーンファームにて

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