2015.07.04 [ 自然・山・花 ]
半夏生の頃 【井月さんのこころ121】
夏までにとはゆゆしき「平和」 朴翆
夕立の余所になぐれて田の戦(そよ)ぎ 井月
以下、この句の評釈について、井上井月研究者である竹入弘元氏の「井月の魅力 その俳句鑑賞」(ほおずき書籍)から引用させていただくと・・・、
夏の夕方発達した積乱雲。急に曇って向こうから降りだした。こっちに来るぞと、覚悟を決めていると、脇にそれてしまった。見ると、田の稲が戦いでいる、余波のように。夕立は馬の背を分けるというが、まったくだ。なぐれるは、横ざまにそれる。
出歩くことの多かった井月は夕立でずぶ濡れといった経験もあったろう。
(夕立・夏)
今年の梅雨明けは?夏の終りは、いったい何時になることやら?半夏生(マタタビ)は、猫の大好物でもあります。
平和問うその喧噪や半夏生 青巒
いつまでが夏? TPPも 朴翆
「春日愚良子句集」から
夏の猫毛を舐めながら次は何 愚良子
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