い~な 上伊那 2つのアルプスと天竜川からなる伊那谷の北部に位置し、雄大な自然に囲まれた上伊那地域。 この地域の自然、食、歴史や地域のがんばる人々など、私たち職員が見つけ、感じた上伊那の魅力と地域の活力を発信します。

い~な 上伊那

2つのアルプスと天竜川からなる伊那谷の北部に位置し、雄大な自然に囲まれた上伊那地域。 この地域の自然、食、歴史や地域のがんばる人々など、私たち職員が見つけ、感じた上伊那の魅力と地域の活力を発信します。

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冬至の頃【井月さんのこころ40】

 新年の準備に余念ない人々。引き換えて自分は、今や六十三歳、老い先短い枯柳。今まで幸いに健康で自己の信念に従い、無一物を通し、俳諧一筋の生涯を送ってきた。もはや何も思い残すことはない。
 これは、没する三年余前、明治十六年末の日記に記す句。この後も日記を書き、句を詠んでいるが、既にこの時点でこの心境にあったと知られる。
 (枯柳・冬)

 先週14日(土)午後、木造住宅耐震フォーラムを駒ヶ根市文化会館で開催しました。
 その前に、お昼は、前回その39で御紹介した駒ヶ根駅前の「水車」さんへお寄りして名物「井月丼」で腹ごしらえさせていただきました。猪の肉は柔らかくてクセもなく、牛蒡や刻み葱も効いていて、たいへんおいしくいただきました。
  写真: 井月丼 駒ヶ根駅前割烹食堂「水車」にて



 全域が東海地震の防災対策強化地域に指定されている上伊那地域ですが、同様に強化地域に指定されている諏訪や下伊那に比べて耐震補強工事の進捗率が思わしくなく、昨年度から地方事務所長調整費を活用し、長野県建築士事務所協会上伊那支部と共催による、木造住宅耐震フォーラムを開催しているところです。
 京都大学生存圏研究所の五十田博教授による「想定される東海・東南海地震に備える住宅の耐震補強」についての講演、地方事務所建築課から「木造住宅の耐震補強に係る補助制度」説明に続いて、県建築士事務所協会上伊那支部の建築士の皆さんによる「耐震補強の個別相談」が行なわれました。
 五十田先生は、建設省建築研究所で2000年の建築基準法改正に携わられ、木造住宅の耐震補強においては我が国の第一人者として活躍されておられる方です。
 「耐震化は串に挿した団子と同じで、団子(質量)の大きさを減らすか、串(抵抗力)を強くするかである。」
 「昭和56年(1981年)6月の建築基準法改正以前に建てられたものは弱い。平成7年(1995年)阪神淡路大震災以降になると少し強くなり、平成12年(2000年)基準で人命を守る水準までは到達した。」
と。
 しかし、「建築基準法が求めているのは過去最大の地震(震度6強~7)に対して人命を守ることであり、財産の保全までは担保されない。」と警鐘を鳴らし、
 『誰でもできるわが家の耐震診断(こちら)』を使って評価し、早めに専門家に相談して欲しい。」 とお話しされました。

 木造住宅の耐震診断は自己負担無しで行なえる補助制度がありますし、耐震改修工事には工事費の1/2かつ60万円以内を限度として国・県・市町村による補助制度がありますので、積極的にご活用いただきたいと思います。

 さて、再び「夜明け前」の話題に戻りますが、文豪・島崎藤村に同名の小説がありますね。
 「夜明け前」で藤村が描いた世界は、藤村15歳のとき獄死した父・島崎正樹の生涯そのものでした。「すべて山の中であった」木曽路の馬籠宿(旧木曽郡山口村、現岐阜県中津川市)の本陣であり、問屋であり、庄屋も兼ねていた旧家の主人公・青山半蔵に起こった悲劇を通じて明治維新の意味を問うた長編歴史小説です。

 平田国学に学び、王政復古や神仏分離に「御一新」の期待をもった半蔵にとって馬籠における明治維新の現実は期待を裏切るものであり「これでも復古といえるのか!」と。
 更に、東京に出て教部省奉職してぶち当たった疑問から及んだ直訴。挫折しての帰郷。そして発狂、座敷牢への幽閉。
 「憂国の士をもって発狂の人となす。豈(あに)悲しからずや」でありました。

 小野酒造店「夜明け前」は、藤村の嫡男である藤村記念館初代理事長・故島崎楠雄氏からの商標許諾を得て、ラベルも楠雄氏の筆によるもので、藤村生誕百年の昭和47年に誕生したお酒とのことです。
 藤村の父・島崎正樹と小野宿との繋がりなどについては、同社HP「小野酒造店の歴史」に記載されています。

  夜明け前冬至に冴ゆる帘(さかばやし)  青巒

 さて、中央アルプス観光(株)の創立50周年式典が12月7日(土)駒ヶ根市内で開催され、出席させていただきました。
 昭和42年に掛けられた「駒ケ岳ロープウエイ」で千畳敷まで昇れば、今年世界文化遺産に登録された富士山から昇るダイヤモンド富士を見ることができます。
 麓のしらび平駅(標高1662m)から千畳敷(標高2612m)まで標高差950mを7分30秒で結ぶ「駒ケ岳ロープウエイ」は、通年運航で年間24万人を運ぶ山岳観光の重要な足です。
 富士山の真上に朝日が昇るのは、冬至を挟んで年2回あり、12月12~13日頃と1月元旦頃とのことです。
 今年の冬至前のダイヤモンド富士はあいにくと天候が悪く見られなかったようですが、同社のHPからダウンロード可のダイヤモンド富士の写真をお借りしました。

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