2015.06.13 [ 自然・山・花 ]
涼風に靡く簾に 【井月さんのこころ118】
この句の評釈について、井上井月研究者である竹入弘元氏の「井月の魅力 その俳句鑑賞」(ほおずき書籍)から引用させていただくと・・・、
軒に垂らした簾、夏の日差しを遮断し、風だけは受け入れる知恵。風に簾がなびくと、何とも涼しく感じるから妙だ。風鈴だって、音から涼しさを感じるのだ。
大星光史著『良寛 井月 八一』は、涼風をサラサラと受け流す青簾に井月の生き方を見ているが同感である。季語は、涼と簾と季重なり。
(簾・夏)
青簾は、遡回その53、その64に登場しました。
先日のお花まつりで、相田みつをの「一生勉強一生青春」が描かれた涼風扇子を頂戴しました。甘茶をかけた誕生佛の指先の意味をしみじみと考えさせられました。
蝙蝠扇をあおぐ手コギトエルゴスム 青巒
(かわほりをあおぐてcogito, ergo sum)
重宝なるや釈尊の指先 朴翆
清浄の先に阿頼耶の摩訶不思議 青巒
直(すぐ)なればこそ伸びつらめ今年竹 井月
遡って4日(木)伊那市美篶に竣工した複合福祉施設みぶの里の竣工式に出席させていただきました。社会福祉法人しなのさわやか福祉会が三峰川右岸のナイスロード沿いに建設した、介護老人保健施設(80床)、介護老人福祉施設(29床)、デイケア(40名)、認知症デイサービス(12名)、居宅介護支援事業所に加え、地域交流スペースなどを備えた三階建・延べ床面積4,918㎡の複合福祉施設です。内装の木質化に「木造公共施設整備事業」によるひのきの圧密フローリングを使用していただくとともに、給湯用のペレットボイラーの導入に「県産材供給体制整備事業」を活用していただき、地域における新たな木の文化の発信拠点としても期待される施設です。
更に遡って3日(水)JR飯田線活性化期成同盟会の総会が伊那市役所で開催され、前年度の事業報告・決算報告や今年度の事業計画・予算案などが審議され、承認されました。
12年後のリニア新幹線開通を見据えて飯田線の利用促進、輸送強化、利便性向上等を図るため、フォーラムの開催、PRグッズの製作・配布、高校生を対象としたアンケート調査の実施、イベント列車事業の計画などが承認されました。
今年度の元気づくり支援金を活用したイベント列車は、「感動体験 南信州ふれあい列車(飯田市)」「飯田線秘境駅の旅ご招待セール(駒ヶ根市)」「サイクルトレイン(伊那市)」の3本が計画されています。
会長である白鳥孝伊那市長の講演もあり、仲間グループで飯田線を利用した旅を毎年実施している様子が紹介されました。飯田線特有のΩ(オメガ)カーブで下山村駅から伊那上郷駅の間を列車から降りてダッシュして追い着いて乗り込むという「下山ダッシュ」の体験談などが愉快に語られました。
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