い~な 上伊那 2つのアルプスと天竜川からなる伊那谷の北部に位置し、雄大な自然に囲まれた上伊那地域。 この地域の自然、食、歴史や地域のがんばる人々など、私たち職員が見つけ、感じた上伊那の魅力と地域の活力を発信します。

い~な 上伊那

2つのアルプスと天竜川からなる伊那谷の北部に位置し、雄大な自然に囲まれた上伊那地域。 この地域の自然、食、歴史や地域のがんばる人々など、私たち職員が見つけ、感じた上伊那の魅力と地域の活力を発信します。

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伊那谷の林業を考える研究会2014

県外からのリピーターも多く、毎回、参加者から好評とのこと。獣皮を通じての絆づくり。来年は、地元住民との共同制作で雇用創出にもつなげたいと、意欲に溢れています。

長野県魅力発信ブログ《「信州 山ガール」に挑戦!!オトメ☆初の『ジビエに挑戦』(H26.9.19掲載)》でも、「けもかわプロジェクト」のご紹介をしています。ぜひ、ご覧ください。
https://blog.nagano-ken.jp/nature/other/2173.html

 
最後は、伊那市高遠町にある古民家の工房で作品制作に取り組む、半對屋 雀斎(はんづいや じゃくさい)さんの「鹿アーティストの活動」報告です。

O半對屋 雀斎(はんづいや じゃくさい)というアーティスト名で、廃村となった旧半対村(はんづいむら)で、地域で獲れたシカの「鳴き声と足跡以外は全部」使って、皮や骨、角のアート作品の制作をされています。

雀斎さんは、シェフや海外でのレストランのプロデューサー、経営コンサルタント等と、実に様々な経歴の持ち主。現在の主な活動は鹿のアート作品の制作ですが、経営コンサルタントの経験から、鹿は産業になり得ると提案する「提案型のアーティスト」なのだそう。

伊那市高遠町のポレポレの丘にあるカフェのプロデュースや、鹿祭りの企画・主催等、地域づくりにも幅広く活躍されています。

 

研究会の締めくくりとして、最後に、司会の信州大学の植木達人教授から、4つの発表のまとめをいただきました。

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我々は林学の世界に偏りがちだけれど、ジビエやシカ製品を含め、「山」という大きな視点で見ていきたい。

山にある資源で利用できるものを、林業だけでなく、すべてをひっくるめた林学をやっていくことが必要、とのことでした。
 

 

 

会場のロビーでは、発表者の井野さんと雀斎さんの作品展示もあり、参加者の皆さんは実際に作品を手に取って、シカ皮の柔らかな触り心地を確かめながら、シカ談義に花を咲かせていました。

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捕獲したシカの有効利用を様々な角度から考えるユニークな発表内容に、参加された皆様からは「楽しかったよ」との素直な感想をいただきました。

シカの林業への被害は深刻なため、とかく暗い話題になりがちですが、今回の研究会のような柔軟で豊かな発想に溢れた研究報告・活動発表によい刺激を受けて、より活発に問題解決に向けて取り組んでいけそうです。

伊那谷の有害野生鳥獣を有効に利用して、美味しくいただいて、自然の恵みとして感謝しながら、より前向きに問題を克服していけるのではと期待しています。

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