制震ブレース設置後の状況です。（写真は５階会議室）

工事用スペースをなるべく小さくできるように、製造メーカーに依頼して部材を小さくし、現場に持ち込んだ後にジョイントで結合できるようするといった工夫をしているそうです。

 次の写真は、「耐震壁」のアンカー施工の状況です。

既存のコンクリート壁の増打ちや新たな壁の設置により、「耐震壁」を設けて建物の強度を補強しています。

このような形で、制震ブレース２２箇所、耐震ブレース３１箇所、耐震壁の新設または増打ち５０箇所、その他の耐震補強が順次、各階に施工されているところです。

さらに、 今回の耐震改修工事では、災害時の拠点となる施設としての機能維持のために、設備の更新等も行われます。
 

写真にある現在の「非常用発電機」は更新され、電気の供給が止まってしまった場合にも、概ね３日分の電気容量が確保されることになります。

また、敷地内に概ね７日分の排水機能を持つ「排水貯留槽」が設置されます。
万が一のときには、地上部のマンホールに仮設トイレを設置して、緊急用として使用できることとなります。

最後になりますが、工事の実施に当たっては、建物外側に防音パネルを設置するなどの対応もしておりますが、それでも壁の解体など作業内容によって騒音が発生してしまいます。
その他にも、工事車両の出入りや駐車場の利用台数の減少など、近隣にお住まいの皆さま、ご来庁いただく皆さまには、ご迷惑、ご不便をおかけいたしておりますが、 万が一の災害時に合同庁舎としての機能を維持できるようにするための工事になりますので、引き続きご理解、ご協力をいただきますようお願いいたします。