い~な 上伊那 2つのアルプスと天竜川からなる伊那谷の北部に位置し、雄大な自然に囲まれた上伊那地域。 この地域の自然、食、歴史や地域のがんばる人々など、私たち職員が見つけ、感じた上伊那の魅力と地域の活力を発信します。

い~な 上伊那

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祝受賞!上伊那の産学連携で共同開発した新技術「デジタルモールド粉末冶金」

こんにちは。商工観光課Tと、おちゃめなふっ君です😊
南信工科短期大学校 中島教授が日本機械学会優秀講演論文表彰を受け、7月10日(月)に同校で記者会見が開催されました。

南信工科短期大学校、製品設計試作の有限会社スワニー様(伊那市)、粉末冶金メーカーのナパック株式会社様(駒ヶ根市)の3者が連携し、開発に成功した新技術(デジタルモールド粉末冶金)について、同校中島教授が日本機械学会の優秀講演論文表彰を、昨年度受賞されました。

今回、地元向けに研究開発の経緯や進捗状況、今後の展望、従来法と比較して優れている点を中心に新技術が紹介されました。

型の製法としては、スワニー様で3Dプリンタを用い反転樹脂型を造形し、そこにナパック様が得意としている粉末冶金技術を用いて、金属粉末を圧縮成形、焼結させ出来上がります。その型を使って射出成形(プラスチック樹脂を加熱溶融し、金型に射出することで成形品を形作る成形法)でプラスチック製品を量産できるというもの。

型の試作の評価にあたり、南信工科短期大学校の学生も地道なデータ取り等を担い、また型の試し打ちに使う射出成型機は、伊那市の助成金を受けるなど、まさしく産学連携の取組みが、この表彰に結びついたと言えます。

さて、この金型の優れている点は、4点あります。
1 通常のプラスチック成形金型は製作に数ヶ月要しますが、新技術では3日以内で製作可能!!
2 製造コストが従来の型に比して3割削減!
3 試作や修正が容易!
4 金属粉末を型の素材にしており、エッジ等の微細な形状もOK!

従来の型に比して、若干耐久性が劣る点や焼結工程で収縮するなどの課題も残っていますので、それらを解決するために研究開発を進めています。
この技術は、昨今市場が求めている開発スピードの速さ多品種少量にマッチしており、技術上の課題が解決されていけば、大きなビジネスに発展することが期待されます!!

当上伊那地域には、多くの個性豊かな製造業が集積しています!

今回のように企業と学術機関がタックを組んでいけば、今後、世界を圧巻する新技術がこの上伊那の地から生まれることでしょう!

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