2016.11.15 [ 地域振興局 ]
かがやけ伊澤学林☆いつまでも!~高遠中学校の森林学習~
全部同じ種類の木の仲間だけど、葉っぱの形が違うね。縁がギザギザの葉っぱはクヌギ、幹からすぐ葉っぱが出ているのがミズナラ、幹と葉っぱの間に短い茎があるのがコナラだよ。ほらほら、よ~く見てみて。どんぐりの形も、3種類とも違うんだよね。
上伊那森林組合の佐々木さんが持って回ってくる苗木を、みんな興味深そうに観察しています。
クヌギとミズナラとコナラの見分け方を学んだら、いよいよ伊澤学林の中へ入って行きます。
結構キツイ傾斜ですが、去年の1年生が直してくれた階段がまだまだ健在な箇所もあり、スイスイ上ります。
「あっ、そこにクリタケ!」とキノコ博士が、同じ班の同級生に食べられるキノコを教えていました。
さすがですね。
尾根近くまで上って、ようやく植樹する場所へ到着。班ごとにそれぞれ場所を決めて苗木を植えていきます。
場所によっては、立っているのもやっとの所も。
慎重に穴を掘って、140本の苗木を一本一本、丁寧に植えました。植えた木がスクスクと大きく育って、どんぐりが実る立派な広葉樹の森になりますように。
オマケ
伊澤学林の入り口のシンボル的な橋。生徒たちの手で手作りして、10年近くみんなが使ってきたこの橋も、老朽化でとうとう渡れなくなりました。
来年の活動は伊澤学林の木を使って、新しい橋に架け替えてリニューアル、となりそうです。木を伐って(~H27)、植えて(H28)、使う(H29)、森の資源の循環をダイナミックに学習できそうですね!!
100年前の帝国議会で天然資源の保存の重要性を訴え、その先進的な理想の実現を故郷の高遠の森に求めた政治家 伊澤多喜男氏の遺志は、高遠中学校に寄贈された「伊澤学林」での保全活動に今も脈々と受け継がれています。
志の高い方の理念は人を動かし、時代を越えて後々の世にまでよい影響を与え続け、引き継がれていく、ということでしょうか。森を大切にする心を、高遠中学校の1年生のみんなと改めて学ばせていただきました。
上伊那地方事務所 林務課からのレポートでした。
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