2013.03.19 [ 歴史・祭・暮らし ]
伊那市の看板建築
歴史・祭・暮らしのHです。
伊那市内に見受けられる戦前の装飾が施された看板建築(木造の店舗等で屋根の形を隠すため、前面に当時としてはモダンなビルであるかのような装飾をした建物)について紹介します。
「伊那市誌」と「伊那市の歴史」によると、大正8年6月伊那町で全焼59戸、半焼43戸の大火があり、その後商店が次々と林立したと記されています。
伊那市の看板建築はその際建築されたものがあるためか、時代感の近いものが並んでいます。
ちなみに伊那合同庁舎の前身の郡役所も延焼し再建されたました。
伊那市駅近くの「通り町」の看板建築です。
1階はアケードの下となり改装されていますが、写真中央の床屋さんは1階も戦前に造られたふくらみを付けたタイルが残されています。
その道路の向かいにも看板建築が立ち並んでいます・
次は映画館です。古い写真を見ますと映画館前がスケート場となっていて、前の建物がなく、現在は赤い屋根のある頂部にドームを持った左右の塔がよく見えていました。また、当時の写真では中央2階がバルコニーのようになっていて現在と異なっていました。
銅葺きの看板建築も見受けられます。通り町から坂下入船信号を高遠方面に向かい、天竜川を渡って250m程進んだ中央本通り右手に建っています。
通り町の最初の写真の床屋さんから8件程伊那市駅に近づいた所にも銅葺きの看板建築があります。
通り町と駅前通りの交差点近くの銅葺きの看板建築です。
全国的にも数少なくなっている戦前の伊那市の看板建築に施された細部の装飾を、ご覧になってください。
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