紫：「永続できる農業」と「環境にやさしい農業」の２つです。　
　　「永続できる農業」とは、地区の農家が10年、15年後も農業が続けることができるように、会社としてどんなサポートができるのかを考えて経営しています。元気に農業を続けてもらって、次の世代につなげていきたいです。
　　「環境にやさしい農業」は、無農薬・減薬栽培により、美しい田畑や自然を次の世代の人達によりよい状態で引き継ぎたいと考えています。
　　ただ、単純に農業生産を行うのではなく、農業により地域に広がりを持たせていきたいです。

探：力を入れている作物はありますか？

紫：白ネギと唐辛子です。　
　　白ネギは栽培管理がわりと楽で、収穫期間も長い利点があります。白ネギの栽培を地域の人に委託管理してもらっているのが特徴です。
　　唐辛子は地元企業の内堀醸造や信州大、行政と共同で新商品の研究･開発をした際、新商品の「すっぱ辛の素」の原料として唐辛子を使うことになり、米国原産の「チェリーボム」を生産することになりました。
　　また、中南米原産の青唐辛子「ハラペーニョ」は「モスバーガー」でハンバーガーのピクルスとして使われています。
　　唐辛子は契約栽培していますので、計画的に生産することができ、収入も安定します。

　　　　　　　　　「チェリーボム」が栽培されている畑

探：「キッチンガーデンたぎり」はしゃれた施設ですね。

紫：他とは違った直売所を造ってみたいと、小さくても輝くセンスのお店を目指しました。　
　　利益はほとんどありませんが、地元産の新鮮で安心安全な農産物を安価で提供しています。
　　地域の農業と農産物の情報発信の拠点としてお客様と交流を広げていきたいです。

入口の看板がとってもかわいいです。

ハロウィーンを意識した？色とりどりのかぼちゃが玄関先に並べられていました。(非売品）

　「チェリーボム」も売られていました。
　ミニトマトと間違えてそのまま生で食べてしまうと、口の中がやけどするほど辛いです。
　中の種をくり抜いて、ひき肉やクリームチーズを詰めて焼いて食べるととっても美味

探：最後に一言お願いします。

紫：農業研修として、都会から就農希望者の受け入れもしており、その後当社の社員として働いている者もいます。地域の農地を守り、次の世代につなげていくために、様々な取り組みを進めていきたいです。