い~な 上伊那 2つのアルプスと天竜川からなる伊那谷の北部に位置し、雄大な自然に囲まれた上伊那地域。 この地域の自然、食、歴史や地域のがんばる人々など、私たち職員が見つけ、感じた上伊那の魅力と地域の活力を発信します。

い~な 上伊那

2つのアルプスと天竜川からなる伊那谷の北部に位置し、雄大な自然に囲まれた上伊那地域。 この地域の自然、食、歴史や地域のがんばる人々など、私たち職員が見つけ、感じた上伊那の魅力と地域の活力を発信します。

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はせさんぽ~検校豊平(けんぎょう とよひら)と非持の里ほか

魅力発掘探検隊(歴史・祭り・暮らし班)のIです。

伊那市長谷非持の集落の中心には、鬱蒼とした社叢の中に千年の歴史を持つ諏訪社があります。

創建時に社の南と北それぞれ500mの地には、守護神として御社宮司神(ミシャグチ神、諏訪信仰の自然精霊)を祀り、南にトチノキ、北にハナノキが植えられたそうです。トチノキはご神木として神おろしをする神事があったと伝えられ、日本一と言われた大きさの「非持の巨トチ」として昭和54年に台風で倒れるまで集落を見守り続けました。

社を創建した検校豊平(けんぎょう とよひら)には、以下のような物語が伝えられています。


一条天皇の御世(平安時代 西暦で1000年頃)、天皇御秘蔵の鷹が鳥をとらないので困っていたところ、鷹飼いの名人依田 豊平が、この鷹がミサゴ腹(タカの一種のミサゴの雌とタカの雄の子)である事を見抜き、その性質に応じて見事に調教しました。天皇はこの上なくお喜びになり、豊平はほうびとして望みのとおり、まほらの地信濃の国ひぢの里に屋敷と田畑を与えられ、その地を治める「検校」(後の庄屋)に取り立てられました。
(古今著聞集 第二十より)


国道から少し入った道のわきに小さな看板があり、田んぼの脇の道に入ります。


道を折れると、民家のとなりに屋根に囲われて「検校塚(検校豊平の墓)」がありました。
見つけにくい!長谷の隠れた重要史跡です。


右が、古い四重の石塔の墓石です(もとは五輪塔であったそうです)
左の石碑は「検校霊神」とあり、神として祀られたものとされています。
奥の検校塚の石碑は、明治15年4月非持諏訪社 氏子一同力を合わせて建立したもので、題字は県知事大野 誠、文と書は旧高遠藩の国学者岡村 菊叟のものです。


同じ非持地区にある、おいしいクロワッサンで有名な道の駅南アルプスむら長谷には、今年6月「南アルプス長谷ビジターセンター」が開設されました。現地での観光情報発信の拠点として期待されています。
来年6月は、南アルプス国立公園指定50周年、9月には日本ジオパーク全国大会伊那市開催、推薦中のユネスコエコパークの登録も6月に予定と、2014年はまさに”南アルプスイヤー”!! 今から大注目のエリアです。(南アルプスは将来の世界自然遺産も目指しています!)大自然と山岳景観、歴史ある山村の生活文化に出会える南アルプスの玄関口 長谷をめぐる”はせさんぽ”にぜひお越しください!

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