2016.01.30 [ 歴史・祭・暮らし ]
消防喇叭と鷹の声に 【井月さんのこころ151】
写真:上伊那地方事務所長室にある「鷹の置物」
俳句の世界では、「鳶」は留鳥のため古くは季語として扱われなかったようですが、最近の歳時記では「鳶」も「鷹」と同じく冬の季語として扱われているようです。「春の鵙(とび)」のような使われ方もあるとのことです。
さて、辰野町の出初式は消防ラッパ吹奏県大会連覇の辰野町消防団ラッパ隊による見事なファンファーレで開式されました。
辰野町消防団ラッパ隊は、上伊那大会では第2回目以降31連勝中で、県大会優勝5回を誇りますが、昭和55年に開催された「日本消防100年記念式典」においては、天皇陛下御入場の気を付け・休めとファンファーレを吹奏する栄誉にも輝いた「全国一」の喇叭でもあります。
第57回上伊那消防ポンプ操法大会・第32回ラッパ吹奏大会の記事はこちら
2015年7月15日 H27年度上伊那消防ポンプ操法大会・ラッパ吹奏大会が開催されました。
35年前「日本消防100年記念式典」へ辰野町消防団ラッパ隊が選出された経過を、当時の辰野町消防団副団長(元:上伊那消防協会長、現:上伊那消防協会参事)の上島光雄さんが取り纏めてくださいました。
辰野町消防団ラッパ隊が遅出された経過
日本消防協会より天皇陛下入場の気を付け休めと開式用ファンファーレ(この時初めて開式用が出来る)を吹奏するラッパ隊を選出するにあたり各県、団を選出して欲しいと県消防協会に連絡があり、上伊那消防協会と更埴消防協会とは選ばれ、協議の結果、辰野町消防団ラッパ隊が選出され県代表となり、全国から選出されたラッパ隊の中からテープ審査であったが全国で最優秀賞ということで選出されたと桑沢団長は言っていた。
日本消防協会の要望は、正副ラッパ長2名、ラッパ手40名、補欠1名、計43名
この立派なラッパ隊に育てたのは、先輩ラッパ隊の皆さんと、(上伊那消防協会でラッパの上伊那大会で1回目は2位で優勝を逃しましたが2回目からは優勝が続き、現在も破られていません。)その当時の有賀保団長、宇治光昭団長、有賀源団長、桑沢忠一団長さん方の並々ならぬご尽力の賜物と敬意を表すものであります。
なお、この記録を残そうと思ったのは、昨年日本消防協会より頂いた纏の対象となったのは、私が団長になった昭和60年以降のものとわかりましたので、この35年前の立派な記録が忘れ去られてしまうと思い当時の分団長さん、又現役の団長さん方にも色々聞いていただいたりして何とか記憶を頼りにまとめてみました。
辰野町消防団は、平成25年2月26日、県内では6年ぶり6団体目となる日本消防協会特別表彰『まとい』を受賞されました。
危機管理部消防課の記事はこちら
辰野町消防団が日本消防協会特別表彰『まとい』を受章されました
今年は全国消防ポンプ操法大会が長野市で開催される予定となっており、上伊那大会から勝ちあがったチームは十分に県大会優勝を狙える水準にあることから、全国大会出場への期待も高まっています。
鳶口にきずなを結ぶ出初式 青巒
今週の結びは、愚良子先生のこの句です。
「春日愚良子句集」から
隼(はやぶさ)を心のどこか住まはせて 愚良子
第10回信州農村歌舞伎祭が2月7日(日)午前10時半~午後3時半、長野県伊那文化会館で開催されます。10周年記念の太鼓祝い打ちもあるそうです。
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