2016.01.16 [ 歴史・祭・暮らし ]
新年会・どんど焼きの頃 【井月さんのこころ149】
10日(日)伊那市出初式にて、知事祝辞を代読させていただきました。この日、管内では6市町村の出初式が行なわれ、副所長が宮田村と駒ヶ根市へ、地域政策課長が南箕輪村と箕輪町へ、建築課長が飯島町へ出席し、それぞれ知事祝辞を代読しました。
11日(月・成人の日)休戸耕地のどんど焼きが行なわれました。この朝、8時から小学生(高学年)の皆さんとPTAと耕地役員が門松集めを行なって、予め建ててあった櫓へ積み上げて、達磨などを吊るして準備しました。今年の櫓は松の間伐材や稲藁を使って近年になく立派な出来栄えになりました。
点火は、午後3時の予定でしたが、2時半過ぎに小学生9名全員が揃ったところで、点火するとみるみるうちに大きな炎と煙に包まれていきました。辰野町消防団第一分団駒沢班の皆さんに手伝っていただいて、櫓の柱を倒し、鋸で適当な長さに畳んで火にくべて燃やしました。
良い熾きが出来た頃合を見計らって、子供達が持ち寄った繭玉や餅を焼き始めました。公民館の床の間に飾ってあった鏡餅もアルミホイルに包んで、網の上に置いて焼き、みんなに振舞って、おいしくいただきました。
今週は「寒中」らしい氷点下の朝が続いています。「小寒」の先週6日から「大寒」の来週21日を経て「立春」2月4日の前日「節分」までの約1か月が「寒中」ということになります。おいしい魚介類や七種粥、餅などを食べて寒い冬を乗り切りたいと思います。
遡回その43 人の日に【井月さんのこころ43】 で紹介した井月さんの句「鈴つけて猫も爪とげ薺の日 井月」の竹入弘元先生の評釈にあるとおり、「七種爪(ななくさづめ)といって、人日(じんじつ)正月七日、七種粥に用いる薺(なずな)を浸した汁で爪をしめして切ると、邪気を払うという俗信があった。」とのこと。
同じくこの評釈にも登場した伊那市富県の金鳳寺にある「人の日や釜に心の移る朝 井月」の句碑の写真が、近頃 い~な上伊那ブログ2015年12月4日付 上伊那農業高校の間伐実習2015 の記事に掲載されました。
縁起を担ぎて
人の日や申歳初めの爪を切る 青巒
今週の結びは、愚良子先生のこの句です。
「春日愚良子句集」から
唐土から鶫(つぐみ)きてゐる薺打ち 愚良子
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