い~な 上伊那 2つのアルプスと天竜川からなる伊那谷の北部に位置し、雄大な自然に囲まれた上伊那地域。 この地域の自然、食、歴史や地域のがんばる人々など、私たち職員が見つけ、感じた上伊那の魅力と地域の活力を発信します。

い~な 上伊那

2つのアルプスと天竜川からなる伊那谷の北部に位置し、雄大な自然に囲まれた上伊那地域。 この地域の自然、食、歴史や地域のがんばる人々など、私たち職員が見つけ、感じた上伊那の魅力と地域の活力を発信します。

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時雨れる山里に 【井月さんのこころ143】

 こうした「乾杯」に入る「前」の座の雰囲気を詠んだ名句があります。

  袴着や酒になる間の座の締り  井月

 この句は、井月さんを世に紹介した下島空谷さんが5歳当時の七五三の席を詠んだ句です。長い挨拶は、座の締りを無くしてしまいますけれども、

 井月さんが生きた幕末から明治の初めには、まだ自家製、手製も許されていた時代、数多くの地酒銘柄があった伊那谷で、お祭りやお祝い事で地酒は欠かすことができない、座を盛り上げるものでありました。今でもこうして地酒が大切に守られ、見直されることは、すばらしい伊那谷の伝統文化であると思います。

 長野県としましても、地酒のブランド力向上に向けて様々な取組を行なっておりますが、今年度から農業試験場と工業技術総合センターなどが協力をして、新たな酒米の品種開発を始めております。将来「山田錦」に勝る酒米で地酒振興に寄与できることを期待しているところです。

 結びに、本日こうして地酒で乾杯キャンペーンのキックオフが行なわれますことを重ねて御祝い申し上げますとともに、益々地酒の振興が図られ、伊那市が益々元気になりますよう御祈念申し上げまして、お祝いのことばとさせていただきます。

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 時雨れる日も多く、例年になく暖かな11月でしたが、30日(月)朝、標高850メートルの高冷地にある我が家の温度計は氷点下5度を指し、強い霜が降りて車の窓ガラスはコチコチに。師走に入ってここ数日も氷点下の朝が続いています。横川渓谷では、鈴生りの桐の実に真っ白な霜が降りていました。DSC_2949

   ありがたやいたゞいて踏はしの霜  芭蕉

      野に霧の立つ杭残る朝  朴翆

  桐の実や凛と残りて冬を知る  青巒

      枯野にひとり神無月尽  朴翆

  羽広菜も漬け時ならむ今朝の霜  青巒

   羽広菜 : 信州の伝統野菜

 

DSC_2947  今週の結びは、愚良子先生のこの句です。

 「春日愚良子句集」から

  霜の夜の月下モモンガ撃たれしと  愚良子

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