2015.12.07 [ 地域振興局 ]
「第2回上伊那地域おもてなし向上セミナー」を開催しました!
昨年10月に発足した「上伊那地域おもてなし向上プロジェクト実行委員会」では、上伊那地域の観光サービスに対する満足度を向上させ、観光地としての魅力を高めるとともに、リピーターを増加させるため、関係機関と連携を図りながら地域のおもてなし向上に向けた気運の醸成を図ることを目的に、「第2回上伊那地域おもてなし向上セミナー」を11月18日に伊那商工会館大ホールで開催しました。
当日は、実行委員会委員のほか、一般参加者等約90名の方に参加いただきました。
初めに、当実行委員会会長で伊那商工会議所会頭の川上健夫氏が挨拶しました。
セミナープログラムの講演1では株式会社八幡屋礒五郎代表取締役社長 室賀豊氏より、「八幡屋礒五郎の根元(こんげん)」についてお話をお聞きしました。
唐辛子が善光寺土産として定着したのは蕎麦屋さんがあったからではなく、徒歩が移動手段の当時、軽くて日持ちする唐辛子が好まれたのではないかとのことでした。ちなみに約280年前の創業当時には蕎麦屋はなかったそうです。
また、商品開発の着眼点としてはストーリー性や話題づくりが重要とし、例として年1回のイヤーモデル缶の紹介がありました。(今年は御開帳と北陸新幹線E7系)
おもてなしという面では、店頭での調合復活やCAFÉのオープン、飲食店向けオリジナル七味の提供などお客様のニーズに応えるための展開を行っているとのことでした。
続いて講演2では、平成26年度「第2回信州おもてなし大賞」知事表彰を受賞された上山田温泉にある旅館亀清(かめせい)の若旦那 タイラー・リンチさんより、「外国人〔欧米人〕が求めるおもてなし」と題して講演を行っていただきました。
欧米人はハリウッド映画やアニメから日本のイメージがわいて、侍が格好いい、芸者の世界はどんなものかミステリーなどといった興味や、空手道、剣道、柔道、華道、茶道などいろいろな「道」に関わるメンタル部分に新鮮さや奥深さを感じて本場日本を訪れるきっかけとなっている。
おもてなしのポイントでは、欧米人は観光くさいところより日常的な生活とのふれあい、心からの触れ合いを求めている。また、日本人は相手が何を望んでいるかを読むのが上手なので、会話からそれを読み取って提供することが喜ばれるとのことでした。
※ タイラーさんは、長野県公式外国語ホームページ「GO!NAGANO」や外国人客向け旅行案内アプリ「ユニーク長野」などで海外に向けた信州の魅力発信にも力を注いでいます。
最後に、講師のお二人による「ファンをつくるおもてなし」というテーマで、ご対談をいただきました。
お客様の心をつかむために取組んでいる点について、室賀社長からは、店にはかなりリピーターのお客さんが多いので、絶えず新しいものを用意するなど驚きを与えるような仕掛けを考えている。
また、タイラーさんからは、特に海外からくるお客さんは連泊するかたが多いので、地図を作って地域の資源や魅力的な体験、食事処などを紹介したり、日本人のお客さんや地域の人との触れ合いの場をつくるのも宿の役目と話していました。
終わりに、当実行委員会事務局代表の上伊那地方事務所 青木所長のお礼のあいさつでセミナーを閉じました。
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