い~な 上伊那 2つのアルプスと天竜川からなる伊那谷の北部に位置し、雄大な自然に囲まれた上伊那地域。 この地域の自然、食、歴史や地域のがんばる人々など、私たち職員が見つけ、感じた上伊那の魅力と地域の活力を発信します。

い~な 上伊那

2つのアルプスと天竜川からなる伊那谷の北部に位置し、雄大な自然に囲まれた上伊那地域。 この地域の自然、食、歴史や地域のがんばる人々など、私たち職員が見つけ、感じた上伊那の魅力と地域の活力を発信します。

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四徳の山奥に 【井月さんのこころ142】

 廿九日  米月亭法事客に預る。思耕亭跡祭り馳走 酒佳 飯あり 夕方小川内へ帰再宿

 十一月一日  昼跡◇◇馳走。昼後出立。石原へ投じ泊る。馳走 酒佳 風呂有。

 十一月二日  雪天 米月亭へ投じ泊 馳走、残宿馳走。

 三日  時雨天 思耕亭へ投じ早茶漬にて出立。大草下平 竹内泊り◇◇◇に◇馳走 本家へ泊る。

 廿八日の日記に登場した「四徳酒祭」が「七十五社山の神祭り」とのことであり、里神楽の見物をしたり、あちらこちらの家々に寄り込んで御馳走に預っていた井月さんの様子が読み取れます。

 この井月さんが足繁く通った四徳の集落は、昭和36年の梅雨前線豪雨災害で被災し、集団移転を余儀なくされてしまって、現在は無人になってしまいました。今は四徳神社境内に「36災 災害移住記念碑」が建っています。

 <碑文>
 昭和36年6月27日豪雨大災害に遭い集団移住特別処置法に基き四徳の耕地宅地を一括買い上げ四徳部落は四百年余の歴史に名残を告げ全戸他へ移住せり時に由緒ある先のものと共有地とし存置す
 四徳神社境内及山林  七十五社山の神跡山林  湯之権現境内及山林  剣滝不動尊境内及山林
 右管理者を后記委員五名    中 川 村 長

 以下、国土交通省天竜川上流河川事務所ホームページから

 三六災害から50年(三六災害50年実行委員会)

 三六災害から50年「被災地の今」四徳編 (2011年9月11日(日)開催)

 四徳集落跡

 18日(水)上伊那地域おもてなし向上セミナーを伊那商工会館大ホールで開催しました。「八幡屋礒五郎の根元(こんげん)」と題して(株)八幡屋礒五郎の室賀豊社長さんから、また、「外国人〔欧米人〕が求めるおもてなし」と題して上山田温泉旅館「亀清」若旦那のタイラー・リンチさんから御講演をいただいた後、お二人をパネラーに伊那ケーブルテレビジョン(株)の平山直子アナウンサーをコーディネーターとして「ファンをつくるおもてなし」についてのパネルディスカッションを行なっていただきました。詳細は、後日の記事で。

 タイラー・リンチさんも、地元上山田温泉の獅子舞神楽の笛を吹いておられるそうです。

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 22日(日)東京都北園高等学校と伊那市西春近自治協議会との森林の里親協定の調印式が伊那スキーリゾートで開催され、立会人として挨拶をさせていただきました。要旨は以下のとおりです。

 本日ここに東京都立北園高等学校様と伊那市西春近自治協議会様との間に「森林の里親協定」が締結されることに対しまして、心からお祝い申し上げますとともに立会人としてのご挨拶を申し上げます。

 今回の協定は、平成23年5月12日に締結された協定を、更に5か年延長いただくもので、東京都立北園高等学校様におかれましては、長野県が推進しております「森林の里親」制度にご理解・ご賛同をいただき、再び里親協定を締結いただいたことに対しまして、深く感謝申し上げます。また、伊那市 西春近自治協議会様におかれましては、引き続き同制度の受入れを決定いただきましたことに対しまして、深く敬意を表します。

 さて、この「森林の里親」制度ですが、平成15年度の創設以来、これまでの12年間に全県で117件の里親協定が締結されておりまして、企業や団体と地域住民・行政等とのパートナーシップによる、新たな仕組みの森林整備や相互交流が促進されているところです。先程、林務課長から説明がありましたとおり、平成22年度に「信州北園プロジェクト」としてスタートしたこの活動は、単純計算でも既に2,000人近い(320人×6年)北園生に学んでいただいたところです。

 この取組み以降、進学先として信州大学を選ばれる北園生もいるとのことであり、更に今年度からの新たな取組みとして、例年作業の指導者として参加いただいている信州大学農学部の学生とのシンポジウムを開催し、若い者同士、活発な意見交換が行われ、真剣でありながらも楽しく、盛況であったとお聞きしております。来年も継続して実施される予定と伺っており、進学先として、さらにその先の就職先として、信州をお考えいただく。先に纏まった長野県版の地方創生総合戦略でも、若者の移住・定住等を大きな柱としており、そうした面からも期待をしているところであります。

 また、生徒との結びつきだけでなく、三五会様(校友会)、九曜会様(同窓会)、保護者、教職員の皆様と、西春近自治協議会の皆様との交流活動も、毎年行われているとのことで、本日も、その交流活動の一環として、そば打ち体験なども予定されているとのことですが、県が想定した森林の里親活動の域を超えて、親子で信州伊那を第2のふるさととして認識いただけるような取組みとなっているのではないかと、感心するところであります。

 結びに、来年6月5日に、全国植樹祭が長野県で開催されます。北園の生徒さんには、来年度、「森林の里親」活動を通じて植樹祭関連行事に参加いただく予定であります。そのような活動も含めまして、本日協定を締結された両者の今後の充実した森林づくり活動の展開にご期待を申し上げ、また、この活動を支えていただいている伊那市の皆様、コーディネーターとして当初より携わっていただいている「伊那谷森と人を結ぶ協議会」の皆様方に深く感謝申し上げますとともに、ご列席の皆様方の益々のご健勝をご祈念申し上げまして、あいさつといたします。

 写真は、調印式の後、蕎麦打ち体験をされている北園高校の牧野敦校長先生です。

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