2015.11.07 [ 歴史・祭・暮らし ]
砧の音のおちこちに 【井月さんのこころ139】
杜甫 『秋興』八首其一
- 玉露凋傷楓樹林 玉露 凋傷す 楓樹の林
- 巫山巫峽氣蕭森 巫山巫峽 気 蕭森たり
- 江間波浪兼天沸 江間の波浪 天を兼ねて沸き
- 塞上風雲接地陰 塞上の風雲 地に接して陰る
- 叢菊兩開他日涙 叢菊 両(ふたた)び開く他日の涙
- 孤舟一繋故園心 孤舟 一(ひとえ)に繋ぐ故園の心
- 寒衣處處催刀尺 寒衣 處處 刀尺を催(うなが)し
- 白帝城高急暮砧 白帝城 高くして暮 砧急なり
これまた、砧を打ちながら夫の帰りを待ちわびる妻を詠んだ白楽天。
白居易 『聞夜砧』
- 誰家思婦秋擣帛 誰が家の思婦か秋に帛(きぬ)を擣(う)つ
- 月苦風凄砧杵悲 月苦(さ)え風凄(すさまじ)く砧杵(ちんしょ)悲し
- 八月九月正長夜 八月九月まさに長夜
- 千聲萬聲無了時 千声万声了(やむ)る時なし
- 應到天明頭盡白 まさに天明に到らば頭ことごとく白かるべし
- 一聲添得一莖絲 一声添え得たり一茎の糸
五言七言で表現する漢詩の世界は、漢字圏の美しい伝統文化。11月1日(日)は、休戸耕地の文化祭でした。
公民館卓球場が鉢花・盆栽等の展示場に。空き具合を見て、7鉢出品させていただきました。菊の霜除けは万全でしたが、風除けを失敗した鉢は満開の花弁が散ってしまい、盆養3本立てのうち残った花を切って白・赤・黄色の「隠君子」。
隠君子(いんくんし):菊の異名
花が散り落ちてから育つ作物もあります。文字通り「落花生」、これも出品しました。十分に乾燥させて、殻ごとオーブンレンジで160度35分炒って食べます。おいしいです。
双子の鞘がほとんどです。少子化の世の中では羨ましいかぎりです。
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