い~な 上伊那 2つのアルプスと天竜川からなる伊那谷の北部に位置し、雄大な自然に囲まれた上伊那地域。 この地域の自然、食、歴史や地域のがんばる人々など、私たち職員が見つけ、感じた上伊那の魅力と地域の活力を発信します。

い~な 上伊那

2つのアルプスと天竜川からなる伊那谷の北部に位置し、雄大な自然に囲まれた上伊那地域。 この地域の自然、食、歴史や地域のがんばる人々など、私たち職員が見つけ、感じた上伊那の魅力と地域の活力を発信します。

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夏を涼むように 【井月さんのこころ71】

井月さんのこころ シリーズ その71

 「♪ 夏が来れば思い出す~ ♪」 というか、最近 久しぶりに思い出しました。

 『信州博覧会』が開催されたのは、平成5年の夏のこと。冷夏のため海水浴は不人気で、信州博覧会場へ県内外から大勢の観客が詰め掛け、7月17日から9月26日までの72日間で、目標を大きく上回る243万人もの入場者で賑わった21年前の松本平広域公園(信州スカイパーク)一帯でした。

 松本空港がジェット化される直前の地方博覧会開催で、空港東側のターミナルゾーン予定地に、信州博メイン会場となる「グローバルドーム(現:やまびこドーム)」等博覧会施設が完成したのは開催直前のことでした。

 「豊かな心の交遊と創造」をテーマに24のパビリオンが建ち並び、テーマ館では信州に因む民話ミュージカルのライブ公演、長野県館は当時・世界最大のアイマックスシアターで「アルプスシンフォニー」を上映し、連日長蛇の列ができました。 

 当時、農政部の信州博担当として、1本の樹に60品種を実らせた「一株多品種りんご」や現在の信州サーモンへと繋がる「3倍体ニジマス」などの展示準備に農業関係試験場等の総力を挙げて取り組みました。生き物が相手でその準備は、当に時間との競争でもありました。

 長野県館に隣接の「JAアグリトピア館」の出展も、企画段階から関わらせていただき、当時県の植田稔昌農政部長の熱い思いやJA長野中央会の堀内巳次会長(当時:JA全中会長、JA長野県パビリオン実行委員会委員長)の強いリーダーシップの下でJA長野県の各連・全組織を挙げて取り組んでいただきました。

 ’93信州博覧会「JAアグリトピア館」報告書(信州博JA長野県パビリオン実行委員会)から写真をお借りしました(以下、四枚)

信州博JA館CIMG5378 

 カレーライス号をモチーフとして映像とライブを駆使した「スペクタクルファームシアター」でのロボットコンパニオンと野菜クルーの夢のあるステージ、 「UFOプラザ」で振舞われた野菜たっぷりのおいしいカレー、 「リトルファーム」のリンゴちゃんスライダーや家畜などは子供たちにも大人気でした。

ロボコンCIMG5375

 りんごちゃんスライダーCIMG5381

 最終日の夜のアグリトピア館の舞台は、各パビリオンから集まったコンパニオンの皆さんが踊るディスコへと変貌し、数々の楽しい思い出とともに閉幕を迎えたのでした。

 JAアグリトピア館、森の水族館、会場植栽などなど、掛け持ちでフルに働いた、あの夏の日。今でもあの達成感は忘れることのできない懐かしい思い出です。

一株多品種りんごCIMG5379

 農政部農政課企画係には平成2年度から4年間在席し、長野新幹線や長野冬季オリンピック関連の土地利用調整など「頭痛にノーシン(農振)」の難儀な仕事もありましたが、信州博の準備が始まり企画が本格化する最初の2年間は高野義文さん(技術専門幹兼企画係長)の下で仕事をさせていただきました。

 高野先輩は、農政部の各課長や農業総合試験場長、農政部長を務められた後、牟礼村助役、飯綱町助役も務められ、この春「瑞宝双光章」叙勲の栄に浴されました。

 先月18日、受章祝賀会が長野ホテル犀北館で開催され、高野さん御夫妻を囲む懐かしい集いに参加させていただきました。

高野義文氏叙勲祝賀会CIMG5366

   寿ぎて袖之山にぞ桐の花   青巒

 当時お世話になった皆さんとも久しぶりにお行き会いすることができ、時間の経つのを忘れてしまう楽しいひとときでした. 

 井月さんは、詠みます。 

   生て居る友なつかしや此暑さ  井月

  この句の評釈について、井上井月研究者である竹入弘元氏の「井月の魅力 その俳句鑑賞」(ほおずき書籍)から引用させていただくと……、 

 久しぶりに友に行き合った。音信不通だったが、友は元気でいた。開放的な夏なればこそ一目で相手の様子が分かる。親しい友がいつか相隔たり忘れるともなく忘れていた。何十年ぶりに会い、お互い生きていたかと喜びあう。

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