い~な 上伊那 2つのアルプスと天竜川からなる伊那谷の北部に位置し、雄大な自然に囲まれた上伊那地域。 この地域の自然、食、歴史や地域のがんばる人々など、私たち職員が見つけ、感じた上伊那の魅力と地域の活力を発信します。

い~な 上伊那

2つのアルプスと天竜川からなる伊那谷の北部に位置し、雄大な自然に囲まれた上伊那地域。 この地域の自然、食、歴史や地域のがんばる人々など、私たち職員が見つけ、感じた上伊那の魅力と地域の活力を発信します。

桜の坂戸橋~愛されて80年~


こんにちは。伊那建設事務所のTです。

私の担当する上伊那郡中川村にある坂戸橋の桜が、見ごろを迎えています。

坂戸橋については、すでに上伊那地域魅力発見隊のWさんが紹介されているので、ご存知の方も多いと思いますが、橋の管理者の職員としてもう少しその魅力を紹介をさせていただきます。
伊那建設事務所HPでも紹介していますので、併せてご覧ください♪)

坂戸橋は天竜川に架かっていて「一般県道 大草坂戸線」の一部です。そして、「県有財産」です。
建設したのも長野県で、総工費8万4,700円の費用を要したそうです。
(内訳は橋梁費5万6,700円、道路費2万8,000円です。今の金額にしたらどのくらいなんでしょうね?)

昭和8年に完成し、当時の新聞で「東洋一の坂戸橋icon12」と報道されています。
~この様式でこれだけの長さのものは東洋一だと伊那工區ではいつてゐる~

当時、商工会が架橋を祝って周辺道路につつじ3,000本、桜300本を植え、現在も季節の趣を添えています。

明治36年にできた吊橋のころ、地域の人たちが総出で道を作ったそうです。
大正2年には米沢佐平治さんが個人で大修理をし、大正9年まで橋銭で経営していました。(有料道路だったんですね!face08

大正9年に村が買い上げることになり、2,323円40銭の寄付を集めて購入し、郡に無償提供されました。
そして大正12年、県道になります。 


橋長78m、スパン(アーチの長さ)70m、ライズ(アーチの高さ)12m、幅5.5mで、アーチを描く姿は天竜川がつくった坂戸峡にマッチした美しいデザインです。

また、高欄や親柱もシンプルで格調高いデザインになっています。
実はこの街路灯、戦時中に撤収されてしまいました。
しかし、平成3年に地元の皆さんの寄付などにより、建設時のデザインに近い形式で再設置されました。

平成22年に登録有形文化財に登録され、文化庁報道発表では「建設当時において、我が国最大スパンを誇った優美な近代橋梁」と評されています。

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