2014.06.03 [ 伊那建設事務所 ]
今日は測量の日です
6月3日が「測量の日」ということを、皆さんご存じだったでしょうか。
建設事務所では、日頃測量関係に携わる様々な方々にお世話になっていますので、測量に関する身近な話題を提供させていだだきたいと思います。
まず、なぜ6月3日が測量の日であるのか。
それは、測量法が昭和24年6月3日に公布されたことに基づいています。
そもそも測量とは、広辞苑で「器械を用い、物の高さ・深さ・長さ・広さ・距離を測り知ること。地表上の各点相互の位置を求め、ある部分の位置・形状・面積を測定し、かつこれらを図示する技術」と記されていますが、中国の「測天量地」という言葉から考案されたようで、日本で初めて「測量」という言葉が書物に出てくるのは、儒学者細井広沢の著「秘伝地域図法大全集」亨保2年(1717)です。
測量に関して歴史上で有名な人といえば、初めて実測による日本地図を完成させた伊能忠敬がすぐに思い浮かぶと思いますし、映画化された「剣岳 点の記」も測量の物語ですね。
測量や地図は、あまりにも身近すぎて、その大切さを私たちは忘れがちではないでしょうか。
年々測量の成果は、スマートフォン等で簡単に利用できる地図情報等に幅広く活かされて、私たちの生活に役立っています。
測量の重要性に感謝しつつ、私は建設事務所の用地職員ですので、それに関連したお話をいくつか紹介したいと思います。
地積測量図
隣接者との境界争いが発生した場合等には、地積測量図が役に立ちます。
地積測量図とは、一筆ないし数筆の土地の形状や面積を法的に確定した図面です。
登記所(法務局)に保存されており、誰でも閲覧及び写しの交付を請求できます。
地積測量図が絶対ではありませんが、一つの判断材料にはなるでしょう。
黄色の杭
皆さんがドライブしているときに、黄色のプラスチックや木の杭が山林原野等に打設されているのを見たことはないでしょうか。
その杭は、おそらく用地買収の場所を示す用地幅杭です。
将来道路拡幅が行われる可能性がある所として、注意して見ていてください。
サンスケ
銭湯で背中を流す人もこのように言いますが、ここでは違います。三角スケールの略です。
色々な縮尺が書いてあるモノサシです。断面が三角形状なのでこう呼ばれます。
建設・建築・設計・測量等の仕事をしている人の必需品です。
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