2014.02.22 [ 食・農・旅 ]
氷餅乾く頃【井月さんのこころ49】
その里の古へぶりや氷餅 井月
以下、この句の評釈について、井上井月研究者である竹入弘元氏の「井月の魅力 その俳句鑑賞」(ほおずき書籍)から引用させていただくと・・・、
氷餅は、寒中に餅を水に漬けてから引き上げて凍らせ、寒気に曝して、からからに水分を除いたもの。よく保存がきき、夏場のおやつに重宝。もち米に雑穀やさつま芋等を交ぜるのも味が有って意外においしい。
氷餅を作る家を訪れた井月は、周囲の光景の古代から連綿と続くみたいな古風に改めて感心している。この句、講談社『日本大歳時記』に載る。
(氷餅造る・冬)
18日(火)午後「もりもり上伊那 山の感謝祭」を「いなっせ」6階ホールで開催いたしました。
上伊那地域面積の8割を占める森林は、清らかな水と空気を育み、災害等から私たちの暮らしを守り、再生産可能な資源である木材を供給し、地球温暖化の防止に貢献するなど、重要な役割を果たすかけがえのない財産です。
地域の森林の恵みに感謝するとともに、すばらしい森林を次の世代に引き継いでいくために、上伊那山林協会、上伊那森林組合、上伊那猟友会との共催により感謝祭を開催させていただきました。
約150名の参加を得て、林業功労者の表彰と講演会が行なわれました。
詳細は後日のブログ記事をご覧ください。
さて、井月さんのこころシリーズも早いもので、初回(その1)から明日で丁度一年となります。
伊那谷の四季の暮らしの中に息づく井月さんの俳句を紹介しながら、最近は一週間の出来事をただ書き記すだけの拙い内容になってしまっていますが、「継続は力なり」で続けていければと思っています。
そういえば、シリーズの初回(その1)は「桃の節句・雛祭りの頃」でした。伊那部宿の「旧伊沢家住宅」で開催されていた雛祭りの吊るし雛などの取材からのスタートでした。
次の写真は、1月25日に開催した「い~な上伊那地域づくりフォーラム」の会場を彩っていただいた駒ヶ根市の市民団体「あつい!こまがね」の皆さんが作ってくださった干支の吊るし飾りです。
春を待つ吊るし飾りの馬の群れ 青巒
この豪雪の中でも春を待つ木の芽は着実に膨らみを増しつつあります。
「春日愚良子句集」から
冬の芽の目高ぐらゐに生きてゐる
愚良子
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