2021.07.27 [ 食・農・旅農業農村支援センター ]
夏なのに、いちご??上伊那の「夏秋いちご」
こんにちは!上伊那農業農村支援センターのS&Sと申します。
7月も終わりが近づき、夏らしい暑い日が多くなってきましたね!
「夏のくだもの」と言ったら、みなさん何を想像しますか?
すいか、もも、マンゴーなどなど、暑さも吹き飛ぶ魅力的なくだものがたくさんありますが、今回紹介するのは「いちご」です!
旬の農産物情報・第2弾は「夏のいちご」ということで、JA上伊那さんにお話を伺ってきました。
でも、夏にいちごって、ちょっと意外ですよね?普通、いちごといえばクリスマスシーズンの12月頃からハウス物が出回り始め、3月から4月頃が旬となります。6月に入ると青果売り場ではほとんど見かけることはなくなります。
しかし、ちょうど入れ替わるように、6月から出荷が始まるという、ちょっと変わったいちごがあるんです。
それが「夏秋いちご」と呼ばれるもので、今がまさに収穫盛期!
(撮影日:令和3年7月20日)
暑さに負けずに美しい実を次々に実らせ、11月末まで出荷が続きます。伊那谷は昼夜の温度差が大きいことで、暑い夏でも着色がよく、実が締まったいちごができるそうです。
秋頃になると、見事な様相になります(これは過去の写真です。)
上伊那では「すずあかね」や「サマーリリカル」といった品種がメジャーです。
サマーリリカルは長野県野菜花き試験場が開発した県オリジナル品種で、強い香りと甘酸のバランスの良さが特徴です。また、これまでの夏秋いちごと比べて標高が低い土地でも栽培できることから、夏秋いちごの栽培拡大につながることが期待されています。
そんな夏秋いちごですが、実はお菓子の材料向きのいちごなんです。
おなじみの冬春いちごと比べると小粒で酸味が強いので、お菓子を引き立てて、甘みと酸味の絶妙なバランスを生み出すとか。
上伊那地域でも、もともとは洋菓子メーカーから「ケーキに使う夏のいちごを作って欲しい!」という要望があり、何人かの生産者が栽培を始めたのが原点なんだそうです。
さて、夏秋いちごのお菓子、食べたくなってきましたか?なってきましたよね!
実は今年、JA上伊那がオリジナルの夏秋いちご商品を開発し、地元上伊那での販売を始めました!
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