い~な 上伊那 2つのアルプスと天竜川からなる伊那谷の北部に位置し、雄大な自然に囲まれた上伊那地域。 この地域の自然、食、歴史や地域のがんばる人々など、私たち職員が見つけ、感じた上伊那の魅力と地域の活力を発信します。

い~な 上伊那

2つのアルプスと天竜川からなる伊那谷の北部に位置し、雄大な自然に囲まれた上伊那地域。 この地域の自然、食、歴史や地域のがんばる人々など、私たち職員が見つけ、感じた上伊那の魅力と地域の活力を発信します。

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美味しさと物語りあふれる高遠馬さし丼


そして、”桜花丼おうかどん)”(馬刺しの丼)。ご飯の上にたっぷりの馬肉、大葉が添えられています。味付けは、塩味控え目で旨味豊かな地元 伊那しょう油が一番合うという事で使っているそうです。
(桜ステーキのソースも伊那しょうゆと地元酒蔵”黒松仙醸”の日本酒を使っているとのこと)
高遠産大豆でつくった自家製みそのお味噌汁と高遠産の野沢菜漬け付き。
シンプルイズベスト!トロリとお腹に収まってしまうから不思議です。
12年前、初めて上伊那に赴任してきて地域のことを何も知らなかった頃、この丼に出会い
「伊那名物の馬肉っておいしいんだ~!」自分にとっては地域に少し近づけた思い出の丼です。

馬についても、ご主人からお話を伺うことができました。

・馬は当時各戸の農作業に欠かせないものであり、まず先に馬に餌くれをやったり大事にしたこと。先々代は、木曽の馬市まで農耕用の若馬の買い付けに行っていたこと。
・日露戦争以降、在来馬の木曽馬のたどった悲劇、戦後飼い馬を天然記念物にすることに批判を受ける等保存活動に携わる方々は大変苦労されたこと。
・馬による地域おこしができないか、信州学の大家 市川 健夫先生に会いに小布施へ行き、貴重な助言をいただいてきたが、実践するにはなかなか困難であること。
・馬肉は鉄分が豊富で女性の身体によいこと、馬油も肌効果が大きいこと。
・最近高遠でも木曽馬を飼い始めた方がいて、学校の総合学習の農作業に活用されていること  等々。

料理人、そして地域づくり人のご主人からあふれ出るお話を伺いながら丼をほおばっていると、美しい伊那谷を出入り千頭の馬が行き交うかつての光景が想像されてきました。馬とともに地域おこし、私も見てみたいです!
(権兵衛トンネルを抜けたら馬の放牧風景、中央アルプス山麓をホーストレッキング、あるいは街中を観光馬車、なんて夢かな~?)


店内には、地元の切り絵作家”切り絵工房マンちゃん”(切り絵 中村満宏さん デザイン 鈴木 岬さん)の切り絵が常設展示されています(有料頒布あり)。井上 井月の句が添えられた切り絵がとても素敵です。

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