じょうしょう気流 「上小(じょうしょう)地域」と聞いて、みなさんは長野県のどの地域を思い浮かべますか?「上小地域」は、上田市、東御市、小県郡長和町、青木村の2市1町1村からなり、群馬県の西側に接する地域です。「上小」には自然、歴史、文化、おいしい農産物など、さまざまな魅力がありますが、それらを上田合同庁舎の職員の目で見て綴り、皆さんにご紹介してまいります。

じょうしょう気流

「上小(じょうしょう)地域」と聞いて、みなさんは長野県のどの地域を思い浮かべますか?「上小地域」は、上田市、東御市、小県郡長和町、青木村の2市1町1村からなり、群馬県の西側に接する地域です。「上小」には自然、歴史、文化、おいしい農産物など、さまざまな魅力がありますが、それらを上田合同庁舎の職員の目で見て綴り、皆さんにご紹介してまいります。

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上小ふしぎ発見!?(その20) 岩から不動尊や馬が現れる寺

 ミステリーハンター見習いのKです。

 以前、片目の鯉がいたという瀧宮神社を紹介しましたが、瀧宮神社の隣にある瀧水寺(りゅうすいじ)では、岩から不動尊や馬が現れるというので、取材してきました。


 瀧水寺は、真言宗のお寺で鎌倉時代の正応年間(1290年ころ)に慧算法印が創建し、その後、安土桃山時代の天正15年(1587年)に矢沢薩摩守綱頼によって再建されました。

 山門をくぐると右奥に「水現不動」と書かれた護摩堂があります。このお堂の右にある鳥居の奥の岩から不動尊が現れると言われています。護摩堂には不動尊像が祀られているそうです。

 信濃史学界の先達の一人といわれる、瀬下敬忠(宝永6年(1709年)佐久郡三塚(現:佐久市)生れ)が編述した「千曲之真砂(ちくまのまさご)」には次のようにあります。

小県郡赤坂村真言宗大恵山滝水寺といへる寺のうしろ不残大岩にて、(略)其内に一つの石あり、これに水をそゝけは不動の尊像慥に見ゆ、壬戌(寛保二年)の大雨洪水に山崩れ、右のいわほ欠落たり、其かけたるあとに、又右の如く不動の尊像、縛の縄、利釼、火炎の勢ひ顕然たり、欠落ても欠落てもその下より顕る、掘たる物ニも書たるやうにもなくして、石のきめなり
(出典:新編 信濃史料叢書 第九巻。くの字点等一部書き換えました。)

 鳥居の奥の祠の上に大きな岩が3つあります。この岩から不動尊像が現れるようなのですが、伺った日は天気がよく岩は濡れていなかったので、どの岩から現れるか確認できませんでした。

 護摩堂の右上には懸崖造りの観音堂があります。このお堂は、赤坂村の奥地にあった岩谷堂に厄除観音として祀られていた十一面観世音を奉移するため、天保5年(1834年)から8年かけて建立されたものとのこと。

 このお堂は、急な崖にある岩の上に木を巧みに組んで建てられています。写真右端の大きな岩は、前足を上げた馬の姿をしているとのことですが、信心が足りない私にはそのようには見えませんでした。ひょっとすると、水に濡れると現れるのでしょうか?

 また、この岩には、昔、狩野法眼(かのうほうげん)がこの岩に筆を投げつけたところ、その筆がひとりでに馬を描いたという言伝えもあり、「狩野の筆」といわれています。

 せっかくなので、急な石段を登って観音堂まで行ってきました。途中でお堂を見ると懸崖造りの様子がよくわかります。柱は思いのほか細く見えます。
 お堂には彫刻が施されており、木鼻は獏と獅子でしょうか。龍や牡丹、松、波の彫刻もあります。




 天井を見ると大きな龍が描かれています。なんとなく優しい顔立ちです。



 また、ここからの展望はよく、以前紹介した虚空蔵山も見えます。本当に蚕そっくりです。下を覗くと、境内の庭が小さく見え、随分高いところにあることがわかります。ただ、高欄の近くは危険のため立入禁止となっています。

 門前には、樹齢300年ともいわれるしだれ桜、別名「イトザクラ」があります。桜の時期に訪れるのもいいかもしれませんね。

■瀧水寺はこちら↓↓↓
住所:上田市殿城1270
電話:0268-27-6938

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