じょうしょう気流 「上小(じょうしょう)地域」と聞いて、みなさんは長野県のどの地域を思い浮かべますか?「上小地域」は、上田市、東御市、小県郡長和町、青木村の2市1町1村からなり、群馬県の西側に接する地域です。「上小」には自然、歴史、文化、おいしい農産物など、さまざまな魅力がありますが、それらを上田合同庁舎の職員の目で見て綴り、皆さんにご紹介してまいります。

じょうしょう気流

「上小(じょうしょう)地域」と聞いて、みなさんは長野県のどの地域を思い浮かべますか?「上小地域」は、上田市、東御市、小県郡長和町、青木村の2市1町1村からなり、群馬県の西側に接する地域です。「上小」には自然、歴史、文化、おいしい農産物など、さまざまな魅力がありますが、それらを上田合同庁舎の職員の目で見て綴り、皆さんにご紹介してまいります。

三大紬のひとつ上田紬の布マスク

こんにちは。総務管理課のオーの一族です。

古くから養蚕の栄えた上田で作られる上田紬は、江戸時代から大島紬や結城紬と並ぶ日本の三大紬として知られています。

上田紬・農民美術(上田市ホームページ)

明治から大正時代にかけては全国有数の蚕種(さんしゅ)の生産地となり、全国の蚕糸業を支える「蚕都(さんと)」として栄えました。

上田市ってどんなところ?(上田市ホームページ)

その蚕都は、上田市交流文化芸術センターと上田市美術館の施設の愛称である『サントミューゼ』の由来にもなってています。

施設の愛称が決定しました(上田市ホームページ)

また、市内にもその名残りをみることができます。

例えば上田蚕種協業組合事務棟や常田館製糸場の建物。

上田蚕種協業組合事務棟(上田市文化財マップホームページ)

常田館製糸場(NPO法人絹の文化・蚕都常田館ホームページ)

信州大学繊維学部と上田東高等学校の前身は、それぞれ上田蚕糸専門学校と小県蚕業学校でした。

映画などのロケ地になったりもします。

前置きが長くなりましたが、今回紹介するのは上田紬で作られた布マスクです。

上田市内にある着物販売の「ゆたかや」で見つけました。

「ゆたかや」公式サイト

新型コロナウイルスの影響で不織布マスクが不足していた5月下旬の頃です。

浴衣の生地や本藍染の布マスクもありました。

こちらが浴衣の生地の布マスク。

こちらが本藍染めの布マスクで、購入したとき立体型は売り切れでした。

本藍染めは抗菌作用もあるとのこと。

最近は、大手スポーツ用品メーカーやアパレルメーカーなどでそれぞれ独自の素材や技術を活かして夏向けの布マスクを生産するようになりましたね。

「ゆたかや」でも夏向け布マスクや六文銭入りの上田紬マスクが登場しています。

「ゆたかや」Facebook

新型コロナウイルス感染拡大防止対策のひとつであるマスクは飛沫の拡大防止に有効ですが、熱中症予防も大切です。

<「新しい生活様式」における熱中症予防行動のポイント>(厚生労働省ホームページ)

全国的な緊急事態宣言は解除され経済の活動が再開されていますが、まだまだ油断せずひとりひとりの協力と工夫でこの危機を乗り越えていきたいと思います。

上田の蚕糸業については、以前に本ブログで掲載されていますので是非ご覧ください。

蚕都上田の象徴 蚕種業の巻

蚕都上田の象徴 製糸業の巻

蚕都上田の象徴 上田紬の巻

蚕都上田の象徴 優れた資料の巻

蚕都上田の象徴 番外編 桑の実をおいしく食べるの巻

 

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