2020.06.23 [ 職員のみつけた情報コーナーまちづくり ]
三大紬のひとつ上田紬の布マスク
こんにちは。総務管理課のオーの一族です。
古くから養蚕の栄えた上田で作られる上田紬は、江戸時代から大島紬や結城紬と並ぶ日本の三大紬として知られています。
明治から大正時代にかけては全国有数の蚕種(さんしゅ)の生産地となり、全国の蚕糸業を支える「蚕都(さんと)」として栄えました。
その蚕都は、上田市交流文化芸術センターと上田市美術館の施設の愛称である『サントミューゼ』の由来にもなってています。
また、市内にもその名残りをみることができます。
例えば上田蚕種協業組合事務棟や常田館製糸場の建物。
信州大学繊維学部と上田東高等学校の前身は、それぞれ上田蚕糸専門学校と小県蚕業学校でした。
映画などのロケ地になったりもします。
前置きが長くなりましたが、今回紹介するのは上田紬で作られた布マスクです。
上田市内にある着物販売の「ゆたかや」で見つけました。
新型コロナウイルスの影響で不織布マスクが不足していた5月下旬の頃です。
浴衣の生地や本藍染の布マスクもありました。
こちらが浴衣の生地の布マスク。
こちらが本藍染めの布マスクで、購入したとき立体型は売り切れでした。
本藍染めは抗菌作用もあるとのこと。
最近は、大手スポーツ用品メーカーやアパレルメーカーなどでそれぞれ独自の素材や技術を活かして夏向けの布マスクを生産するようになりましたね。
「ゆたかや」でも夏向け布マスクや六文銭入りの上田紬マスクが登場しています。
新型コロナウイルス感染拡大防止対策のひとつであるマスクは飛沫の拡大防止に有効ですが、熱中症予防も大切です。
<「新しい生活様式」における熱中症予防行動のポイント>(厚生労働省ホームページ)
全国的な緊急事態宣言は解除され経済の活動が再開されていますが、まだまだ油断せずひとりひとりの協力と工夫でこの危機を乗り越えていきたいと思います。
上田の蚕糸業については、以前に本ブログで掲載されていますので是非ご覧ください。
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