2013.08.18 [ 職員のみつけた情報コーナー食文化 ]
蚕都上田の象徴 番外編 桑の実をおいしく食べるの巻
地域政策課のYです。
蚕糸業が盛んだった上小地域。その当時を思い出させるような施設などの紹介を4回にわたってしてきました。今回は、特別編として、桑の実や葉を加工したおいしいものを紹介します。6月ごろ取れる桑の実の加工品が出てきている時期ですから。
これまでブログ → 蚕種業 製糸業 上田紬 優れた資料
最初は、上田市の老舗お菓子屋さん「飯島商店」の「桑の実ジャム」です。飯島商店は、お土産の定番「みすず飴」や各種ゼリーのほか、季節の果物などを使ったジャムも作っています。その中に桑の実を使ったジャムがあります。これまで2年間は、原料の桑の実が手に入らなかったということで製造されなかったのですが、今年は6月下旬に販売されました。早速購入。
桑の実は、養蚕が盛んだった頃にはそこらじゅうに桑畑があったので、学校の帰りなどにちょっと失敬して食べたものです。手や口の周りが紫になっちゃいますけど。今は桑を作っているところがほとんどないので見ることすらないのが残念ですが、こうしてジャムになっていただくことができました。パンに付けたり、ヨーグルトに乗せたりと毎日のように楽しんでいます。
と書いたところで、飯島商店のサイトを見たら、8月1日付けで「販売終了」のお知らせが。今年も数量限定で販売されていましたが、1ヶ月ちょっとで終わってしまいました。残念ですが、来年も待っています。
飯島商店のお菓子では、「三宝柑ゼリー」もお勧めです。三宝柑の実をくりぬいた中にゼリーを詰めたのは季節限定ですが、カップ入りもあります。また、この会社の建物は国の登録有形文化財になっています。この辺のところは、こちらのブログで紹介しています。
次にご紹介するのは、上田市の「上田道と川の駅」にある食堂「おとぎの里」でいただける「桑の実ソフト」。おとぎの里は、今年(平成25年)5月にオープンした施設で、各種定食などを食べることができます。「ステーキカレー」なんていうちょっと贅沢なカレーもあります。
そして、この桑の実ソフト。この施設のあるのは千曲川沿いですが、川の対岸の塩尻地区は江戸時代から特に養蚕の盛んだったところで、県の蚕業試験場もあったくらいです。その名産の桑のソフトクリーム。いいアイデア。
次は、上田市の海野町商店街にあるお茶屋さん「喜光堂」です。ここでは「桑の葉ほうじ」があります。ほうじ茶ですね。
桑の葉は、信州大学繊維学部の農場で育った無農薬栽培の桑の葉です。繊維学部は、昔は「養蚕学科」があったくらいで、蚕糸業にはなくてはならない大学でした。今は先端技術の研究開発も行っているところですが、今も桑を栽培しているんですね。ティーパックのものを購入しました。お湯でも水出しでも飲めます。健康に良さそう。
喜光堂でも前から「桑の実ジャム」を出していましたが、サイトを見ても「販売完了」と出ていたのであきらめていました。ところが、7月中旬にたまたま電話でお聞きしたら「今日から販売してます」ということで、飛んで行って購入しました。これも繊維学部の桑を使ったもの。
このお店は、お茶だけでなく、この桑の実ジャムや「ほうじ茶ソフト」なんていうソフトクリームも出してくれます。また、「ずくもち」という抹茶を外側にまぶした小さな大福もちも作っています。行く楽しみが多いお店ですよ。
↓↓↓ お店の場所はこちら ↓↓↓
飯島商店
住所:上田市中央1-1-21
電話:0268-23-2150
地図:
おとぎの里
住所:上田市小泉字塩田川原2575-2
電話:0268-75-0587
地図:
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