みなさんこんにちは！林務課林務係です(^^♪

今年度は各地でツキノワグマの出没が増加しています🐻秋には冬眠に備え脂肪を蓄えるため、大量の木の実等を求めて山を歩き回ります🐾

先日、ツキノワグマの出没傾向を予想するため、ブナやコナラ等の結実状況を調査したところ昨年に比べ実の生り具合は少ない感じを受けました⤵キノコ採り等で山へ入山する際は、音の出るものを身に着けるなどクマと遭遇しない対策をお願いします‼

前回のブログ『ツキノワグマの放獣』に立ち会いました！はこちら⇒https://blog.nagano-ken.jp/hokuan/other/19388.html

さて、今回は農林業被害を抑えるために管内市町村の実務担当者を対象に実施した、『ニホンザル捕獲学習会』の様子をご紹介します🐵

学習会では、県内で高い捕獲実績を誇る大町市からその手法や取組み、（株）サーキットデザインの営業部担当者からGPS首輪発信機とANIMAL MAPの活用方法について説明を受けました。また実地研修として大型捕獲檻の設置作業を体験しました👂

（大町市と(株)サーキットデザインの担当者による説明の様子）

ANIMAL MAPとは安曇野市の(株)サーキットデザインが開発されたもので、ニホンザルに取付けたGPS付き首輪の受信データから正確な位置を知ることができるシステム！さらに、移動経路やヒートマップ（色や濃さによって滞在した時間を視覚的に表示したもの）などの情報も確認できるため、生態調査だけでなく追払いや捕獲等に活用できます♪

（スマートフォン版：ニホンザルが移動した軌跡を示したMAP）

大町市では猿害対策協力員と連携し、首輪発信器から送られる情報をもとに追払いを各地で実施✨また、蓄積した軌跡を分析し、季節による移動を予測して捕獲檻を設置するなど効果的な捕獲を実施‼

そして、北アルプス地域の特徴として市町村間の連携を図るため、

①各市町村で設置した基地局を共有している。

②管内の市町村が同じアカウントでANIMAL MAPを利用している。

これにより、郡内すべての群れの情報を市町村間で共有でき、さらに基地局を共有していることでより広範囲で群れの動きを把握できる体制となっています‼

つづいて大型捕獲檻の設置作業では池田町へ移動し、組立て作業を体験！

（捕獲檻（４ｍ×４ｍ）の設置作業の様子）

猟友会員の皆さんも合流し一緒に作業♬慣れれば数人で１時間程度で設置できるそうですが悪戦苦闘💦そして汗だく💦大町市の担当者から指導をいただき何とか完了✨

（設置された大型捕獲檻）