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田んぼに行かなくてもスマホで水管理ができる! 自動給水ゲートを松川村の水田に設置しました。

農地整備課のオカエモンです。

北アルプス地域は、北アルプスからの豊富な水を活かし、水稲(稲作)を中心とした農業が行われています。

稲を育てるため、水田には水を張りますが、水の管理方法は、稲の生育状況によって変わります。

例えば、田植えをしたばかりの稲(苗)は、根づくまでの間、保温効果を高めるため、苗が水没しない程度に深水にし、活発に生育を始める頃には、浅水にして水温と地温の上昇させて、生育を助けるといった管理をします。

水田の水管理は、その日の天候や稲の生育状況に気を配りながら、水田1枚ごと、農家の方が目で見て水量を調節しています。

このため、担い手農家や農業法人など、大規模に稲作をしている方にとって、水管理は時間と手間がかかる作業であり、時間やコストの縮減が課題となっています。

そこで、農業分野においても農業の担い手不足・高齢化に対応するため、情報通信技術(ICT)を活用した「スマート農業」の導入が進められています。

農地整備課でも、令和3年度から「スマート農業実証実験事業」と名付け、北アルプス地域の農業者にスマート農業、その中で、スマートフォンで水田の水管理ができる自動給水ゲートについて、身近に感じてもらい、導入のきっかけづくりとなる取組みを行っています。

今年度は、松川村の担い手農家さんに、自動給水栓による水管理を体験してもらおうと、6月19日に設置作業を行いました。

今回設置したのは、株式会社farmo社製の水田用の自動給水ゲートと、水位・水温を測定するセンサーです。株式会社farmoは、栃木県宇都宮市の本社があり、スマート農業製品の開発・販売を行っている会社です。また、この日の設置については、製品の購入先である株式会社ヰセキ関東甲信越松本支店の上条さんにご協力いただきました。(暑い日の日中に作業していただいたことを感謝申し上げます。)

まず、自動給水ゲートの設置を行いました。用水路から水田へ水を取り入れる水口(塩ビ製のパイプ)にソケット付きのホース(青色のビニールホース)を差し込み、ホースはゲートの間をくぐらせます。次に、あらかじめ通信用のアンテナを立てておいた自動給水ゲートを2本の金属の杭で固定すれば、設置完了です。

自動給水ゲートは、電動でホースをはさんだりすることで、注水・止水ができます。(太陽光パネルより発電し、バッテリーを電源として動くので、電気料金はかかりません。)

この日は、水口の一部が土で埋まっていましたので、ソケット付きホース接続には時間がかかりましたが、ゲートの設置は簡単にできました。

土で埋まっていので、水口のパイプが見えるまで掘っています。

 

水口にソケット付きの青色のビニールホースを差し込み、ホースはゲートの間をくぐらせます。

自動給水ゲートを2本の金属の杭で固定すれば、設置完了。

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