農地整備課のテルです。

みなさんは、大町市の居谷里ため池（農業用ため池）をご存知ですか。

このため池、大町市の三日町からほど近く、主要地方道長野大町線沿いに位置しています。

上流側から１号、２号、３号と配置され、親子ため池となっています。

10月18日に、高瀬川上流水利委員会（※１）主催によるため池整備イベントが開催され、堤体や遊歩道の草刈り、枝葉の片づけなどの景観整備や生き物調査などが行われました。

牛越大町市長はじめ、ため池管理者、下流域の住民の皆さんなど多くのみなさんが参加されました。

この居谷里ため池周辺は、居谷里湿原など豊富な水資源に恵まれていて、大町市の水道水の水源にもなっています。

大町市の水道水は、水道法に基づく最低限の塩素滅菌しか行われていなため、全国的にもおいしい水道水として有名です。（https://shinano-omachi-brand.jp/about/）

このおいしい水の象徴ともいうべき「水」にまつわる話があります。「女清水と男清水」というこの話、詳しくは大町市のHPをご覧ください。（https://www.city.omachi.nagano.jp/00001000/00001100/00001110/00001132.html）

ため池からは、ゲンゴロウ、アカハライモリ、ヤゴ、カエル、マツモムシ、アブラハヤ、コイ、タニシなど多くの水生生物が観察できました。

農業用水の水源、多くの生物の生息場所、人々の憩いの場所など多くの機能を有し、地域の財産でもある農業用ため池。重要な農業資産として後世に引き継いでいくことの重要性を感じました。また、県では農業用ため池の防災減災対策を進めており、今後、居谷里１号ため池について、耐震対策工事を実施してまいります。今回のイベントには施工業者の㈱峯村組様にもご参加いただきました。ありがとうございました。

※１：高瀬川上流域の農業用水や発電用水などの利水について、水利使用を円滑に行うことを目的に設立された（昭和29年）協議会で、大町市長を委員長とし、大町市土地改良区、昭和電工㈱、大町・平・社の各水利委員等により構成されています。

居谷里ため池について：http://www.matsuaz.biz/omachi/2021/10/07/1633586381543.html

農業用ため池の防災減災対策：１ため池の防災減災対策