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「シニア大学」で、学生さんと「地域のこれから」について語り合いました。

北安曇地方事務所のKです。

2月1日の午前中、「長野県シニア大学大北学部」から2時間の講義時間をいただきました。講義を受ける学生さんは、総勢60名、平均年齢68歳、最高齢はなんと78歳。皆さん頑張っています。

講義開始時間の少し前に会場である合同庁舎の講堂に行ったところ、にぎやかな声がドアの外まで聞こえてきました。ドアの向こうには若い学生さんがいるようで、皆さんがシニア大学に集まることを楽しみにしている様子が、それだけで伝わってきた気がします。

 

前半の1時間は、① 県現地機関の見直し、② 県中期総合計画、③ 地域の現状と課題について、私からお話をしました。

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後半の1時間は、7グループに分かれ、私も含めて地方事務所の職員がグループに1人ずつ入って、「住みよい地域にしていくためには」をテーマに、グループ討議と全体での発表・意見交換を行いました。短い時間の中でのグループ討議だったので、学生さんに負担感がないように、職員が司会・進行と発表を担い、学生さん1人に書記をお願いして、討議スタートです。

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まずは、「地域課題の拾い出し」。学生さん一人ひとりから、付箋に課題を書き出していただき、その発表をいただきながら(模造紙に貼り付けながら)課題のグループ分けを行いました。

私のグループでは、老後に対する全体的な不安、人口減少に伴う地域コミュミティの衰退、移住してきた方のこの地域での生活への戸惑いなどが出され、またより現実的な問題としては、自宅から公共除雪される道路までの雪かき、今は運転できる(できる人がいる)ため困っていないものの将来的な移動手段の確保への不安などが地域課題として出されました。

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次は、テーマを決めて「課題解決の方向」についての議論です。

私のグループでは、「移動手段の確保」をテーマとし、コミュニティバスなどの現状について議論しようとしたのですが、コミュニティバスなどがあることは知っていても誰も利用したことがなく、その課題を深く掘り下げることができませんでした。ただ、学生さんからは、「あまり人が乗っていないのでは」、「より使い勝手のいい、デマンド方式の方がいいのでは」などの意見が出されたところです。

より利便性の高い運行形態となるよう、コミュニティバスなどとIT技術との連携や、それを使いこなすことができるように高齢者の学習機会の必要性についても議論が及びました。公共交通機関の運行については、運行主体である市町村も知恵を絞り、工夫をしているところですが、高齢者の声をより拾い上げ、反映させていけるよう、県としても支援をしていきたいと思います。また、白馬村で取組がされている「自動バス運転」や小谷村で取組がされている「小さな拠点づくり」などの成果が、この地域でのより利便性の高いバス運行に反映されていくといいのかなと個人的に思ったところです。

 

最後に、「全体での発表・意見交換」です。すべてのグループから発表がされ、多くのグループでは人口減少に伴う課題がテーマとされ、その具体策の発表もありました。それらを聞いているだけでも、活発な議論がなされた様子が伝わってきました。

 

この講義をやる前は、活発な議論ができるか不安に思っていたところもあったのですが、学生さん方のパワーでやって良かった時間となりました。人口減少社会にあって、シニアの方々の力は大切な「戦力」になると思います。

シニア大学の皆さんの声を大切に、新たな中期総合計画に声が反映できるよう整理していきたいと思います。ご協力ありがとうございました。

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