2013.07.11 [■I ♥信州(あいラブしんしゅう)]
<VOL.233>I♥信州(あいラブしんしゅう)
あなたの夢はわたしの夢(1)
~二人で叶えた青木村での田舎暮らし~
「I♥信州」は、長野県外から信州へ移住された方に、移住のきっかけや信州での暮らしの様子をお伺いし、長野県の魅力をさらに伝えていこうというコーナーです。
第13回目のI♥信州は、2003年に神奈川県相模原市から小県郡青木村に移住され、今年の11月で移住10年目を迎える、遠藤紘さん・ケイ子さんご夫妻にお話をお聞きしました。
遠藤さんご夫妻は、青木村で築130年の古民家を移築した、お食事処「恵」を経営されています。
また、青木村といえばこれ!という特産品を作り、地域の活性化につなげていこうという活動に取り組んでいます。
上田平が一望できる見晴らしの良い食事処。爽やかな風が通り抜ける古民家で、青木村に移住されるまでの経緯などをお聞きしました。
■そっとしまい込んだ夢が花ひらくとき
ご主人の紘さんは東京都のご出身。幼い頃から公務員のお父様の仕事の関係で全国各地で生活され、ご自身は東京都内で公務員として活躍されていました。
奥様のケイ子さんは、福島県の会津で生まれ、その後は横浜で育ちました。
多忙な紘さんのお仕事を支え続けたケイ子さん、以前より、紘さんが退職されたら温泉の湧くところで民宿をやりたい、という夢を持っていましたが、それは夢のまた夢…と自分の心にそっとしまい込んでいました。
しかし、自宅を訪れる、紘さんを慕う職場の仲間やお客様に料理を振る舞ったり、自分が心を込めてお出しした料理を美味しそうに食べている人達の笑顔を見るにつれ、夢に対する気持ちは高まっていきました。
農山村・青木村に溶け込む古民家が遠藤さんご夫妻のご自宅兼食事処。
一歩中に入ると昔ながらの家の造りが見てとれます。
天井を高く改築してあるので開放感もたっぷり。
(写真、下中央:移築され存在感を醸し出す天井の梁)
当時、ご夫妻が居を構えていたのは神奈川県相模原市。
前々から器に興味があったケイ子さん。偶然入った器のお店で出会った店主の女性と知り合いになったことから、思いがけず夢がかなうチャンスが訪れます。
その女性は、1階部分を茶室、2階部分をギャラリーにした家を建てたいという夢を持っていました。
お互いの夢を語り合い、女性から茶室で食事処をやってみないかと誘いを受けたケイ子さん。迷いもありましたが、息子さんが就職して巣立ったこともあり、思い切って決断。
50歳の時、彼女が建てたギャラリー兼茶室でお昼のみの食事処をオープンさせました。
食事処は一週間のうち、月・火・水曜日のお昼のみの営業で、お客様は1日2組限定。
当初は、ずっと相模原市で食事処を続けていく予定でしたが、紘さんの退職をきっかけに再び人生の転機が訪れるのです。
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