南信州お散歩日和

南信州は、広い長野県の南端に位置しています。やわらかい方言が使われ、人も土地柄も温かく穏やかな当地域には、 各所に温泉があり、賑やかなお祭りもたくさんあります。 この地域ならではの魅力を職員がお伝えしていきますので、 南信州にどうぞおいでなんしょ!

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飯伊地域の郷土料理、ご存じですか?『高校生の”食”支援講座』

地域の郷土料理を知っている人は意外と多いのですが、作ることができる人は、というと…。

 

こんにちは。飯田保健福祉事務所Aです。

飯田保健福祉事務所では、3年前から、飯田風越高等学校の食文化を選択している3年生のクラスを対象に、食生活改善推進協議会飯伊支部(食改さん)に協力していただき、『高校生の”食”支援講座』を行っています。

家庭科の先生が以前教えていた木曽の学校で木曽保健福祉事務所と一緒に実施していた郷土料理の講座を、風越高校でも!!と、始まった講座です。

講座は2週にわたり開催されました。その様子をお伝えします。




1日目
まずは、食改さんに郷土料理についてお話をしていただきました。

季節や地域を大切にした飯伊地域の郷土料理の特徴、五平餅の形や名前の由来などを熱心に聞いていました。

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続いて、食改さんに作ってきていただいた飯伊地域の郷土料理、きんとき豆のおやき切干大根の煮物を試食しました。

生徒さんたちにはどのように感じられるのでしょうか。ちょっとドキドキしながら、感想を聞くと「優しくあたたかい味がする」、「おいしくて箸が止まらない」、「作ってみたい」との声が。これには、食改さんも嬉しそうでした。

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南信州のおやきは、中に具がたくさん入ったあのおやきではなく、粉を水でといて野菜や豆を和えて薄く延ばして焼いたものです。上の写真の手前、三角に切ってあるものがきんとき豆のおやき。季節によって、よもぎや抜き菜などの身近に採れる野菜を入れて作ります。

切干大根は、たくさん取れた際に干し、保存性を高め、野菜の取れない冬に食べられるよう、工夫された食材です。

 

また、来年から一人暮らしをする生徒もいる、ということで、健康管理について考えてもらいました。

自身のBMI(体格指数)をスケールで確認しました。若年層(特に女性)のやせが国民の健康の課題となっている現在、これからの健康を考えてもらえるきっかけになったら…と思い、この内容を取り入れました。

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写真のスケールは、適正な体格の目安に合わせてあります。ご自身の身長のところの体重を見てみましょう。それが適正体重です。BMI 18.5~25.0 kg/m²が適正範囲です。

体格を維持するためには、食事が基本の一つです。「主食、主菜、副菜をそろえる」が基本ですが、一人暮らしでは難しいかもしれません。それでも、「標準体格を維持したい」「野菜もしっかりと食べるようにしたい」などの感想が挙げられました。

野菜をたっぷりと使った飯伊地域の郷土料理を食事に取り入れましょう。




2日目
この日は、食改さんと一緒に飯伊地域の郷土料理『里芋おはぎ、粉豆腐の炒り煮、野菜ときのこのけんちん汁』を作ってみました

里芋おはぎ

里芋がよくとれる飯田市上郷地域で作られていた郷土料理です。もち米の代わりに里芋を入れてごはんを炊き、里芋の粘りでもちもち感を出します。

粉豆腐

飯田には高野豆腐を作っている会社があります。粉豆腐は、元々、高野豆腐を作る過程で粉になった副産物であり、食材を大切にする考えから生まれました。

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まず、滑りやすい里芋の皮むきにみんなで挑戦。

ごぼうのささがきも、初めて!と言いながら、食改さんに教えてもらい、実践します。

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今ではえんぴつを小刀で削ることもなくなり、例えが通用しないので、教え方が難しい!

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里芋はお米と一緒に炊き上げ、すりこぎでつぶします。

以前に授業でおはぎを作ったことがあるとのことで、手慣れた様子で丸め、きなこ、すりごま、食改さん手作りのあんこをつけ、完成。

粉豆腐の炒り煮とけんちん汁は、食改さんとともに味見をして、仕上げました。

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自分で郷土料理を作って食べた生徒は、

里芋のおはぎはもち米を入れていないのに、もちもちしていておいしい!

初めて調理した粉豆腐は、おいしくできた。家でも作ってみます!と話し、

食改さんと交流を深めていました。

 

「郷土料理を次世代に伝えていく」

祖母がご飯を作ってくれるという生徒は、よく郷土料理や行事食を食べる機会があると話してくれました。

このように3世代で暮らし、生活の中に郷土料理や行事食が根付いているという環境は少なくなっています。

そんな中で、「食改さん」地域の食文化を伝えていくことのできる貴重な役割も担っています。

 

郷土料理を作ることができる人は15~19歳では男女とも1割ほどしかいないのが現状です。

高校生では今すぐに郷土料理の伝承を実践することは難しいかもしれませんが、

いつか、思い出してくれると嬉しいと、食改さんとともに願っています。

 

今日の晩ごはんに、ほっとする味、郷土料理を味わってみませんか?

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