(諏訪湖の浅瀬で採餌するコハクチョウ/諏訪湖白鳥の会提供)
パンのリスクはまだあります。
北海道ではコハクチョウより一回り大きいオオハクチョウが
パンをのどにつまらせて死んだと思われる事例が
報告されているのです。
2010年に苫小牧市のウトナイ湖畔で死亡し
回収されたオハクチョウは
のどに食パンがつまっていました。
食パンの大きさは長さ12~13cm、
最大幅3~4cm、厚みが3cmでした。
一枚の厚切り食パンを縦に割いて
そのまま与えた感じです。
(鉛中毒で弱っているコハクチョウ/諏訪湖白鳥の会 阿部正則さん提供)
また2005年と2006年に
国後島に面した道東の白鳥台(別海町)で
収容されたオオハクチョウは、
2cm四方の食パンがいくつものどにつまっていました。
どの個体もウイルス検査は陰性で
感染症や鉛中毒の症状はありませんでした。
また皮下脂肪も十分あったため餓死ではなく
死因と推定されるような
外傷もありませんでしたので、
やはりパンが唾液や飲み水によって著しく膨張し
気道を塞いだのではないかと考えられているのです。
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