2020.10.15 [ その他南信州の伝統・文化・史跡 ]
コロナに負けずに伝統を守る!「新野の盆踊り」のドキュメンタリー作品公開中!
こんにちは。リニア活用・企画振興課のMです。
今回このブログでご紹介するのは、毎年お盆に阿南町新野で開催されている「新野の盆踊り」についてのドキュメンタリー映像作品です。
新型コロナウイルス感染症が全国に広がった今年は、地域の祭りや民俗芸能にとっても受難の年でした。南信州地域でも、春の獅子舞、人形浄瑠璃、盆踊り、夏から秋にかけての花火など、ほとんどの行事が中止や縮小を余儀なくされました。
国の重要無形民俗文化財に指定されている「新野の盆踊り」は、室町時代から毎年続けられてきた伝統行事。新野地区にとっては、大勢が集まって踊りを楽しむということ以上に先祖供養のための祭りであり、大切に大切に継承されてきました。そんな大切な祭りが、令和2年の今年は、新型コロナウイルス感染症の影響で中止になりました。
「室町時代から490年以上続いていると聞いていたので、ついにこういうことが起きる時代になったんだなと感じます」
そう話すのは、盆踊りの音頭取りとして活躍する金田渚さん(27)。作品では金田さんが今回の中止を受けて何を考えたか、どう行動したかをカメラが追いかけます。
終戦の年の盆踊りの様子を知る金田行蔵さん(97)から、「若い衆には昔からの伝統を守ってほしい」と言葉を掛けられ、「続けていきたいな、引き継いでいきたいなと思う」「百歳に近い方から言われると本当に受け渡されたという気がする」と答える場面が印象的でした。
時間にして10分くらいのショートムービーですが、コロナの時代に地域の祭りや民俗芸能が置かれている状況と、先人たちから受け継いだ文化と想いを繋げていくことの大切さを、しっかり伝えてくれる内容になっています。
良い作品ですので、ぜひご覧ください。
https://creators.yahoo.co.jp/otashingo/0200079639
※南信州民俗芸能継承推進協議会から提供した映像が作品の一部に使われています。
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