南信州お散歩日和 南信州は、広い長野県の南端に位置しています。やわらかい方言が使われ、人も土地柄も温かく穏やかな当地域には、 各所に温泉があり、賑やかなお祭りもたくさんあります。 この地域ならではの魅力を職員がお伝えしていきますので、 南信州にどうぞおいでなんしょ!

南信州お散歩日和

南信州は、広い長野県の南端に位置しています。やわらかい方言が使われ、人も土地柄も温かく穏やかな当地域には、 各所に温泉があり、賑やかなお祭りもたくさんあります。 この地域ならではの魅力を職員がお伝えしていきますので、 南信州にどうぞおいでなんしょ!

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~南信州”登山”日和~飯田市立鼎中学校のみなさんと木曽駒ケ岳登山!!

農地整備課の中年Yです。
7月23日(月)、飯田市鼎(かなえ)中学校の学校登山に地域ボランティアとして参加しました。

山国信州ならではの伝統である学校登山の歴史は古く、その始まりは明治中頃と言われています。1913(大正2)年に中央アルプス駒ケ岳で起きた中箕輪尋常小学校高等科2年(現箕輪中学2年)の遭難事故は、新田次郎の小説「聖職の碑」でも広く世に紹介され、その遭難記念碑は将棊頭山(しょうぎがしらやま)に今もあり、往時の記憶をとどめています。
その遭難から今年で105年が経ちます。遭難慰霊碑とせず、敢えて「記念碑」とした経過は小説に詳述されているところですが、登山を通じて体力を鍛え、山の中で困難な場面に出会っても、それを乗り越える気力を持たせるという精神は風化されず、今もなお県内各地の学校において脈々と受け継がれてきました。

近年行わない学校も増えてきているようですが、鼎中学校では山岳ガイドや地域ボランティアを活用することで、2013年から中断していた学校登山を2015年から2年生を対象に西駒(木曽駒ヶ岳)登山として復活しました。

当日は朝5時30分から学校で出発の会があり、隊長の片桐教頭先生から「苦しそうな人がいたら、荷物を手分けして持ってあげるなど、みんなで励ましあって登りましょう。疲れたとか消極的なことは口にしないように。」と挨拶があり、生徒114名、先生9名、ボランティア5名の総勢128名が4台のバスに乗り、市場校長先生はじめ保護者の皆さんに見送られながら5時45分に学校を出発。

ふもとの駒ケ根市菅の台では登山ガイド2名が合流し、注意事項の説明がありました。

8時に千畳敷駅(ロープウェイ終点)までいくと青空が広がり、南アルプスの向こう側にはくっきりと浮かぶ富士の峰を望むことができました。その美しさに次々と歓声が上がります!!
 

登山道沿いには高山植物が咲き揃い、辺り一面甘い香りが漂っています!!
 
【宝剣岳をバックに咲くハクサンイチゲ】

【斜面を彩るミヤマキンポウゲとシナノキンバイ】

八丁坂では、生徒たちの間でも体調のすぐれない人の荷物を分け合って背負い、協力し合いながら登る姿が目につきました。また、気分の悪くなった生徒には、地域ボランティアの私も一緒に寄り添い、呼吸を整えてからみんなの後を追いました。

 
【黙々と八丁坂を登る】

八丁坂を登りきると、宝剣山荘です。ここで小休止を取り、しっかり水分補給します。

ここから約20分で中岳に到着すると、本岳とその奥には御嶽山が見えました。


 
ここから少し下ると、頂上山荘があり、近くには高山植物の女王コマクサが艶やかな花をつけ、稜線を吹き抜ける風に揺れていました。
 
【コマクサ】

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