2017.09.07 [ 南信州の観光・自然・花 ]
長野県花木生産振興研修会が高森町で開催されました
農業改良普及センターのHです。
長野県と、長野県園芸作物生産振興協議会主催の「長野県花木生産振興研修会」が、8月30日に高森町で開催されました。
この研修会は、地域の条件に合った花木生産への取り組みと流通状況について情報交換を行い、中山間地域での花木生産を振興する目的で開催され、県やJA関係の若手技術者が参加しました。
まず、長野県南信農業試験場の会議室にて、県庁園芸畜産課の有賀担当係長から「長野県の花木生産状況」についての説明があり、続いてJAみなみ信州営農部の課長補佐から「JAみなみ信州の取り組み状況」についての説明を受けました。会場には南信州産の花木を中心としたアレンジ花も展示され、花き市場の方から、花木の使い方も紹介されました。
(上の画像)県下各地から約30名の受講者が集まりました。(長野県南信農業試験場会議室)
(上の画像)花き市場の方から、実際の使われ方についての説明を聞きました。普段は雑草として刈り取ってしまっている草花もいくつか使われており、参加者からは驚きの声が漏れました。
続いて、近くの花木生産者のほ場にお邪魔し、実際の生産現場を視察しながら、栽培方法等の説明を受けました。講師として招かれた花き市場の方から、それぞれの花木の特徴や使い方などの説明がありました。講師からは「長野県は山採り花木や山野草の宝庫と言っても良い。皆さんは気が付かないだけで、まさに宝の山で暮らしているようなもの。皆さんが普段雑草として刈ってしまっている草花の中にも、ちゃんと出荷すればお金になるものがある。最初から売れないと思わないで、もう一度違う見方で、周囲を見回してもらいたい。売れる花木や山野草が自生している場所を見つけたら、そこは栽培適地のはずなので、その場所での増殖をしてみると良い」などのアドバイスを受けました。
(上の画像)園主さんとともにほ場を歩き、実際の栽培の様子の説明を受けました。
これから秋に向かい、紅葉ものの花木や、秋を感じさせる草花の需要期を迎えます。普段目にするテレビのニュース番組や、ホテル・飲食店などの装飾に使われているアレンジ花などにも、長野県産の花木や山野草が使われているのかもしれません。長野県は高冷地なので、暖地の皆さんより少し早く秋を迎えます。季節の花を通じて、信州の野山の秋を感じていただけると嬉しいです。
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