2019.12.03 [ 飯田合庁だより南信州の観光・自然・花移住・定住棚田 ]
「信州棚田ネットワーク オータムセミナーin南信州」が開催されました!
みなさん、こんにちは!農地整備課です。
11月20日(水)小春日和の午後、「信州棚田ネットワーク オータムセミナーin南信州」がエスバードで開催されました。
県内の棚田保全団体や市町村、企業、学校関係者および県の関係機関など、幅広く150名の参加があり、盛大に開催されました。ありがとうございました。
このセミナーは、県内の棚田保全団体等の情報を共有化し、効果的な情報発信を進め、新たな棚田ファンを増やして、棚田地域の活性化に繋げようと、「信州棚田ネットワーク」が開催したもの。
農林水産省の黒田裕一さんからは、「棚田地域振興法」など、棚田など中山間地域の振興策についての説明がありました。この法律では、頑張る棚田地域には、中山間直接支払制度などの優遇措置が検討されているそうで、期待が持てそうです。
続いての事例発表では、まず、NPO法人里山べーすの上原事務局長から、「よこね田んぼを核とした地域活性化」と題した、よこね田んぼや万古渓谷などの地域資源を有効活用した振興策についてのお話しがありました。㈱喜久水酒造と連携した「Y-704」などの新酒造りや郵便局と連携し「千代の記念切手」の販売など、そのアイデアの豊かさに驚かされました。三遠南信道路の天竜峡大橋が開通したこともあり、今後の展開が楽しみです。
また、㈱喜久水酒造の後藤商品本部長から、幻の酒米「高嶺錦」を棚田で栽培し、地域と連携した地酒造りの取組事例をお話しいただきました。南信州は自然が豊かで各地域においしいお米ができる棚田があるものの、お酒をいかに地域外に売っていくかなどの課題もあるとのことでした。
さて、休憩時間は、「山村歌手」清水智さんによる、よこね田んぼのゆるきゃら「横寝の猫よ」の誕生秘話や、テーマソング、千代保育園の園歌を、情緒たっぷりに聴かせてもらいました。
メインのパネルディスカッションでは、パネリストとして各講師や観光、学校の関係者を迎え、参加者も交えた活発な話し合いになりました。
今後、棚田を維持するためには、地域だけが頑張ってみても難しい。地域外の多様な主体と連携することが大切で、とりわけ学校教育、観光資源、大人の農業体験など幅広い活用策を探ることが必要と感じました。一方で、受け入れる側にしても、心から地域に誇りをもてるようにするためにも、魅力の磨き上げが必要ですね。
他にも、飯田女子短期大学、下伊那農業高校による「地域の食材を活用した商品開発」の展示や飯田西中学校によるキャリア教育としての棚田の活用事例、NPO里山べーす、NPO法人だいちによる棚田米やお酒の展示など多くの展示をいただき、賑わいのある楽しいセミナーとなりました。
「横寝の猫よ」もご満悦!
棚田について、少しでも興味を持たれた方は下記をご覧ください。
信州棚田ネットワーク:https://shinshu-tanada.jp/
棚地地域振興法:http://www.maff.go.jp/j/nousin/tanada/tanada.html
NPO法人里山べーす:https://www.facebook.com/satoyamabase/
今後も棚田保全に関する取り組みを引き続き支援していきます。
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