南信州お散歩日和 南信州は、広い長野県の南端に位置しています。やわらかい方言が使われ、人も土地柄も温かく穏やかな当地域には、 各所に温泉があり、賑やかなお祭りもたくさんあります。 この地域ならではの魅力を職員がお伝えしていきますので、 南信州にどうぞおいでなんしょ!

南信州お散歩日和

南信州は、広い長野県の南端に位置しています。やわらかい方言が使われ、人も土地柄も温かく穏やかな当地域には、 各所に温泉があり、賑やかなお祭りもたくさんあります。 この地域ならではの魅力を職員がお伝えしていきますので、 南信州にどうぞおいでなんしょ!

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南信州民俗芸能体感・講習会~阿南町・新野の伝統文化を味わう~

地域政策課のRMです。

3月9日(木)に、東京・銀座NAGANOで南信州民俗芸能継承推進協議会の主催による「南信州民俗芸能体感・講習会」が開催されました。

この体感・講習会は、首都圏に暮らす地縁者の皆様に、地元の民俗芸能の醍醐味と継承の必要性を伝える目的で、昨年度に引き続き2度目の開催。今回は「阿南町・新野の伝統文化を味わう」がテーマです。

当日は、沢山の御応募の中から24名の皆様に参加いただく「プレミアム」な催しとなりました。

前半の講習会では、國學院大學の小川直之教授から「新野・雪祭りの魅力」と題する講演と、新野の雪祭り保存会長の勝野喜代始さんから、文化庁の文化芸術振興費補助金を活用し制作された雪祭りの記録映像の解説がありました。

「新野の雪祭り」は、国の重要無形民俗文化財にも指定されている南信州を代表するお祭りの一つで、毎年1月14・15日に開催されます。

【詳しい情報はこちらから】

・阿南町ホームページ→ http://www.town.anan.nagano.jp/kanko/cat177/000364.html

・南信州お散歩日和(今年のお祭りの様子)→ https://blog.nagano-ken.jp/shimoina/culture/16251.html

小川教授からは、新野の雪祭りの歴史や見所、祭事の持つ意味などの詳細な解説とともに、地域の「宝」「誇り」である雪祭りの継承の重要性を熱く講演いただきました。

また、勝野さんからは、参加者でないと分からない裏話を中心に解説をいただきました。さすが保存会長さんだけあって、有名な「幸法(さいほう)」の役を2度も務めていて、演者になると夜の寒さを全く感じないとのことです。(今年見学した私は寒くてえらい目にあいましたけど…。)

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後半の交流会では、三遠南信地域の人的交流や情報発信などを行っている「南信州交流の輪」の皆さんから、新野の雪祭りをテーマにした『祭り街道弁当「はつはる」』が披露されました。

まず、南信州交流の輪代表の関京子さんから、伝統芸能とともに食文化の継承の重要性についてお話があり、次いで事務局の矢澤律子さんから、「はつはる」のコンセプトについての説明がありました。

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「はつはる」は、南信州地域の伝統的な正月料理をベースにした7品からなるお膳です。

・先付「三々九度」:豆3つ、栗3つ、干し柿3つで三々九度を表現。歯固めの意味あり。

・十六穀米ご飯「さいほう」:五穀豊穣の祈りを込めたもの。

・お吸い物「どんど焼きの餅」:どんど焼きで焼いた餅を食べると一年中健康でいられます。

・ごった煮「大汁」:奇数の食材が入ると縁起がよいとして、里芋、ごぼう、にんじん、しいたけ、大根、こんにゃく、糸昆布の7種入り。

・玄米のおかゆ汁「七草粥」:一年の無病息災を祈って食べる七草粥。

・おなます:もたれやすい胃をいたわる意味。天龍村産ゆずを使用。

・アルプスサーモンの昆布締め:南信州の名産アルプスサーモン。

それぞれの料理にしっかりと意味が込められており、理解した上でいただくことが大切です。

併せて、「稲穂のお宝(万年豊作・健康祈願)」「金と銀(太陽と満月を表現)」「新木(にゅうぎ)の箸置き」「竹製の酒器」など、食材以外にも意味があります。

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