南信州お散歩日和

南信州は、広い長野県の南端に位置しています。やわらかい方言が使われ、人も土地柄も温かく穏やかな当地域には、 各所に温泉があり、賑やかなお祭りもたくさんあります。 この地域ならではの魅力を職員がお伝えしていきますので、 南信州にどうぞおいでなんしょ!

幻の伝統野菜「中根うり」!

南信州農業改良普及センターの「いっちゃん」です。

時代の流れとともに多くの地域固有の野菜が消滅してしまった中でも、限られた地域で今日まで脈々と伝えられてきた貴重な野菜「信州の伝統野菜」。気候風土に適応した適地適作で栽培されています。

長野県では、その保存と継承を図ろうと、品種特性や食文化を調査するほか、より多くの人に伝えるための取り組みを進めてきました。今年からは県条例を制定し品種維持のための種子の保存に対する支援を始めました。

県内で選定されている「信州の伝統野菜」は現在76品目。うち約3分の1にあたる24品目がなんと、当南信州管内で栽培されています!

中でも「中根うり」は、飯田市南信濃地区でのみ栽培。市場に出回っていない貴重な野菜です。

農家の方によると、元々は100年前頃から南信濃の中根地区周辺で栽培されていたそうです。

70年前頃までは、このきゅうりしかなかったのが、より収穫量の多い市販のきゅうりの種子が出回り始め、次第に「中根うり」の栽培が減っていったとのこと…。

この方は、35年前頃に上中根地区の方から種子を譲り受け、栽培を始めたそうです。昨年までは、夜川瀬や上本町地区で各1戸、計2戸が栽培しているのみで、どこにも出荷されていません。

当普及センターでは、南信濃地区でこの貴重な「中根うり」の栽培を増やすべく、栽培者から種子をいただき、育てた苗を南信濃地区の農家へ配布して栽培してもらいました。新たに栽培をしていただいた農家は4戸。以下の画像のように、地面をはうようにつるを広げて栽培してもらいました。

お話を聞いた栽培者の方は「以前、近所の子供たちに市販のきゅうりと「中根うり」を食べ比べてもらったら『中根うり』のほうが好評だった。市販のものに比べて青臭くなく、味が良いのが特徴」ともおっしゃっていました。

おすすめの食べ方は、3~4㎜程度の少し厚めの輪切りにし、①かすもみ、②塩いかとミョウガと和える(味付けは塩と砂糖)、③味噌マヨで和える、④三杯酢(わかめ入り)が良いとのこと。

今後も栽培数を増やし、地元の直売所等で皆様に買っていただけるよう、引き続き支援していきたいと思います。

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