2014.06.27 [ 南信州の伝統・文化・史跡 ]
平和の尊さ伝える 満蒙開拓平和記念館(阿智村)
商工観光課です。
昨年4/25に阿智村に開館した「満蒙開拓(まんもうかいたく)平和記念館」、これまで3万7千人もの方が訪れ平和への思いを新たにしました。6/22(日) 一周年イベントが 開かれましたのでお伺いしました。
シンガーソングライター マナブンこと清水 まなぶさん(長野市出身)によるソング&トークライブ。清水さんは戦争体験を聞き歌と語りで伝える活動”回想プロジェクト”を各地で開催しています。この日はご自身の祖父の体験の歌ほか3曲を聞かせていただきました。
語り部のお一人 中島 多鶴さん(泰阜村)との対話。第二次世界大戦前から戦中にかけて約27万人の農業移民が満州へ渡った中、本県からの移民は 32,992名 うち下伊那・飯田地域は8,389名と突出していました(4,184名は未帰還 数字は「長野県満州開拓史」より)。
左は 中島 多鶴さんの体験を伝える「沈まぬ夕陽」。右は ”残留孤児の父”山本 慈昭(じしょう)氏が体験を綴られた「望郷の鐘」
山本慈昭さんの本は、この度映画化(「望郷の鐘 ~ 満蒙開拓団の落日」)される事が決まり、現在製作が進んでいます(山田 火砂子監督 主演 内藤 剛志 今秋完成予定 ※現在 映画作成協力券(1,000円)販売中です)
”証言”のコーナー
記念館の近くには、山本 慈昭氏(故人)が住職をされていた長岳寺があります。
山本 慈昭前住職の像。
戦争の悲劇の象徴 中国残留孤児の身元捜しは氏が中国に残された娘さんを探すことから始まり、以後中国に残された婦人や孤児達の肉親探しに生涯を捧げられました。
長岳寺は武田 信玄公終焉の史跡としても知られ、釈迦如来 木槌薬師如来 千体地蔵や、信玄公ゆかりの品々を拝観し、歴史に大変詳しい現住職のお話を伺うことができます。
南アルプスの春夏秋冬を始めとする九種の本堂の美しい襖画(ふすまえ)は、阿智村在住の日本画家 吉川 優氏奉納によるものです。
【満蒙開拓平和記念館】
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